更新日:2024.08.21水辺の鳥の保護が続きました
更新日:2024.08.21
水辺の鳥の保護が続きました
病院担当です。
金沢動物園の動物病院では、ケガをした野生の動物を保護し、自然に帰す取り組みを行っています。水辺の鳥の保護が二件続けてありましたのでご紹介します。
まずはアオサギです。
まだ羽根の色が淡く、若鳥であることが分かります。口元からなにかぶら下がっているのが分かりますか?これは釣りの仕掛けです。市民の方が見つけ、その後自治体の方が捕獲して連れてきてくれました。
海辺で採食している時に誤って飲み込んでしまったのでしょう。これでは餌もまともにとることができません。
そしてこの二日後にはウミネコの保護がありました。
こちらもまだ若い個体です。右脚に釣り糸が巻き付き、壊死しかかっていました。歩く時も脚をひきずっています。
健康な左脚と比べ、右脚は黒くなっているのが分かりますか?保護した方が釣り糸を取り除いてくれていましたが、それでもまだ皮膚に埋まる形で一部の糸が残っていました。よほど強く巻き付いていたものと思われます。獣医が残っていた糸を全て取り除き消毒してくれましたが、また血行が戻るかは分かりません。水かきもボロボロです。
海辺で生活したり餌をとったりする鳥たちにとって、放棄された釣り糸や釣り道具は脅威になります。釣りをする際に出るこれらのゴミは放置せずに、回収していただくようお願いいたします。
たなか