更新日:2018.09.21ホンシュウジカの衣替え
更新日:2018.09.21
ホンシュウジカの衣替え
夏の暑い日々も過ぎ去り、だんだんと秋らしくなってきました。
ホンシュウジカ展示場前の銀杏も実をつけて、ぽとぽとと落ち始めてきています。
この時期、衣替えを始める方も多いと思います。
ホンシュウジカも換毛期に入りました。
皆様お馴染み(?)のホンシュウジカ。
広い展示場に2頭しかいないこと、あまり物珍しい動物ではないことからか、素通りされてしまう事が多いのですが、今回はぜひご注目ください。
ホンシュウジカは1年に2度、衣替え(換毛)をします。
現在夏毛のシカたちですが、
上の写真、右側にいるメイの体前方の模様が無くなり、やや落ち着いた色味になっているのがおわかり頂けるかと思います。冬毛に生え変わり始めているのです。
夏毛の模様は鹿の子(かのこ)模様と言われ、木々の間から差し込む光に似せて天敵から身を守っているといわれています。
逆に冬は落ち葉の色に似せるため、夏毛に比べて色味は落ち着き、灰色っぽく見えたりもします。
昨年同様、メイから換毛が始まりましたので、これからアズキの換毛も始まってくるかと思います。
日中は園路から観察しやすいところに座って反芻している事が多いので、ぜひ足を止めて観察してみて下さい。
反芻中のメイ(もぐもぐ)
そして夏のかわいらしい模様から落ち着いた色への変化をチラッとでも見ていただき、一緒に季節の移り変わりを感じていただけたらな、と思います。
チラリ(?)なアズキ
今までのブログを振り返ったところ、ホンシュウジカの記事がブログにアップされるのは換毛期の時くらい。シカの話題はこれしかないのか...と悲しくなりつつも、今回も換毛のお話でした。
今後はこれ以外の事もお伝えしていければな、と思います。