
更新日:2025.03.27イチゴの近況
イチゴの近況
みなさんこんにちは。
あっという間に年度末です。横浜は結局、雪、積もらなかったですね...。
この冬のイチゴは、節分デコリンゴのあと、バレンタインデコリンゴもいただきました。
そして、リンゴだけでなく、竹の葉もいっぱい食べております。わかりづらいかとは思いますが、一晩でしっかり食べたあとです。担当者としては、毎朝、この竹がスカスカになった状態と、ころころとした糞がもりもりある光景を見るが楽しみです。
さて、これは何をしているところでしょう?
実は、イチゴ的最新「採血トレーニング」中の様子です。
以前は、台の上に立ち、前肢から採血するという方法をとっていましたが(昔のブログですがコチラを参照)、加齢のためか、野毛山動物園のレッサーパンダ舎の狭さの中で担当者と獣医が2人で取り囲んでしまうような状況が圧迫感を与えてしまうためか、最近はその姿勢を維持できず、すぐに前肢を地面についてしまうようになってしまい、しばらくの間採血が困難となっていました。
というわけで、全国的にはよく行われている方法ですが、箱の中に入ってもらう形式に変更しました。箱は、入ることに抵抗が少ないようにオープンな作りにしました。
担当者がイチゴの正面でリンゴを与えている間に獣医さんが後肢から採血します。
現段階ではまだ実際に採血までたどりついていませんが、イチゴのことですから、きっと成功させてくれるでしょう。
それから、「イチゴの近況」ではありませんが、レッサーパンダ展示場前の掲示を一部更新しました。「国際レッサーパンダデーの活動報告」です。文字が多いのであまり多くのお客様には読んでもらえないだろうとは思いつつ、これまでの取り組みの成果や、その中で取らせていただいたアンケート結果なども紹介しています。これは、これまでの来園者の皆様のご協力に感謝をお伝えするとともに、動物園では「イベントを実施した」だけで終わらせず、今後につなげるための評価も行っているということも知って頂ければと思い、作成しました。
そして、パネル内にもありますが、なんといってもレッサーパンダデーの取り組みを始めて3年間で50万円以上も、横浜の動物園からレッサーパンダのくらす現地の森と地域に寄付できたことをとても嬉しく思います。取り組みの趣旨にご賛同いただき、ご協力くださった方々には本当に感謝しております。
さて。野毛山に来て4年。レッサーパンダに携わって9年。
このたび、私はレッサーパンダの担当を離れることになりました。
イチゴは私に飼育員として多くの経験をさせてくれました。(先に貼ったリンクからもお分かりいただけるかと...)
また、多くのお客様から愛されるイチゴのお世話に携わる中で、私も一緒に皆様から温かく見守って頂きました。ありがとうございました。
新担当者には早速もろもろ引き継いでおりますので心配しないでください。上のトレーニング中の写真もそのワンシーンです。さて、誰でしょう??
それでは最後にイチゴの壁ドンでお別れです。
これからもレッサーパンダのイチゴを変わらず応援よろしくお願いいたします。
飼育展示係 永井