更新日:2021.08.29アスタおめでとう!
アスタおめでとう!
みなさま、こんにちは。
8月27日はオグロワラビーのアスタの誕生日でした!
今年で2歳になりました。
野毛山動物園ワラビーの誕生日はお母さんの袋(育児嚢)から体が完全にでたところを飼育員が確認した日(出袋日)を誕生日としています。
(このことは何度もブログでお話していますが大事なことなので...)
現在は、外周柵の工事に伴い展示は中止しているので直接お祝いすることはできませんが、過去の写真でアスタについて改めてご紹介!
アスタは展示場の紹介看板にも"飼育員大好き"と書かれていますが、とっても温厚で物怖じしない、ワラビーとしては珍しい性格の個体です。
(一般的にワラビーは臆病であると言われることが多いのですが。)
とはいっても飼育員大好きというよりは"おいしいもの持った"飼育員大好きといった感じで、基本的にヒトが好きということはありません。彼らは家畜やペットではなく野生動物、動物園動物ですので、ヒトに"馴れる"ことはあっても"懐く"ことはありません。
少し話がそれてしまいましたが、そんな性格のアスタ。
今年の2月には♂のバロンを出袋させた立派なお母さんです。
2歳と聞くとまだ子供じゃないの?と思われるかもしれませんが、オグロワラビーの雌は約15か月で性成熟を迎え、妊娠することができます。また野生のオグロワラビーは1年中妊娠しているとも言われています。
もう今ではすっかりお母さんのアスタですが、アスタがまだ袋の中にいたころの写真がこちら!
小さいですね。
こちらは雌雄判別の時の写真、しっかり袋の入り口が見えます。
(袋(育児嚢)は雌のみが持っています。)
飼育員の手の大きさと比べてもらうとアスタが小さいのがよくわかるかと思います。
まだ体も小さくあどけないアスタ
すっかり大人のアスタです。
(親バカならぬ担当者バカなのですがアスタはワラビー界の中でもかなりの美ワラビーなのではないかと思います。)
また話がそれましたが、
最近は、無保定下での前肢からの採血をめざし、トレーニングにも積極的に取り組んでくれています。
(前肢の脱感作を実施中)
アスタはこれまで大きな怪我や病気なく、すくすくと大きくなってきました。これからもトレーニングを続け、病気なく過ごしていけるような環境を提供していきたいと思っております。
改めて「アスタ誕生日おめでとう!」
オグロワラビー担当 木村