更新日:2022.10.26あなたはだぁれ??~とある鳥のお話~
あなたはだぁれ??~とある鳥のお話~
今回のタイトルをみて、「あれ?聞いたことあるなぁ」と思った方、
実は5月に同じようなタイトルで傷病鳥獣の紹介をしていました。
ちなみに5月のブログではタヌキとアライグマの赤ちゃんの見分け方について紹介しています。
今回はとある鳥のヒナの見分け方などのお話です。
まずはこちらの写真をご覧ください。
なんの鳥のヒナだかわかりますか???
写真をみると、
頭が黄色で体の羽はグレーのような色をしています。
くちばしは特徴的な形をしていますね。
この鳥は、一度は見たことがあると思います。
ヒントはよく公園で見かけます。
さて、なんの鳥でしょう???
正解は・・・
ドバトのヒナでした!!!
上の写真が成長したときのものです。
成鳥になったドバトは見たことがあるかもしれませんが、
ヒナはなかなか見る機会がないと思います。
そのため、よくとあるハトのヒナと間違われることがあります。
そのハトとは・・・
こちらのキジバトです。
羽が生えそろっていない状態のヒナだとなかなか区別がつきませんが、
成鳥だと色や柄などで判別します。
ちなみに、羽がある程度生えそろったヒナは・・・
キジバトのヒナの頭はドバトと同様に黄色をしていて、体の羽が茶色で模様があります。
また、くちばしの形がドバトよりも細長くなっています。
ドバトは鼻のあたりにこぶのようなふくらみが少しあります。
そして、実は性格も違います。
キジバトは警戒心がとても強く、このヒナも掃除をする際に手を近づけると、
くちばしでつついたり、翼で手を叩いてきたりしていました。
逆にドバトは警戒心が少なく、人が近づいてもあまり逃げません。
よく見ると意外と違いがありましたね。
最後にドバトとキジバトですが、
実はドバトは神奈川県で傷病鳥獣の保護対象ではありません。
(キジバトは保護対象のため、受け入れはおこなっています。)
生活被害や個体数増加による野生動物への悪影響等の理由から、保護の対象から外れています。
もしもドバトを見つけてしまった場合は、外敵から隠れられるような茂みの中に隠しておいておくか、
個人で鳥の診療を行っている動物病院に連れて行ってもらうしかありません。
また近くに親鳥がいる場合や、現在は鳥インフルエンザが流行しているため、
基本的にはそのままにしておいてください。
(現在、野毛山動物園でもケガをした鳥類の受け入れは中止しています。)
(鳥インフルエンザの流行が今年は早くて、驚いている傷病担当より)