更新日:2018.07.20「モモタロウ」ありがとう
「モモタロウ」ありがとう
7月4日、グレビーシマウマの「モモタロウ」は、駆け抜けるように星になってしまいました。
展示場を独り占めして、走り回ることが大好きでした。
「モモタロウ」を応援していただいた皆様に担当者として伝えなければ...と思っていましたが、今日になってしまったこと、本当に申し訳ありません。「モモタロウ」との思い出を悲しい記憶にしないように、たくさんのありがとうを伝えたいと思います。
キリンの「そら」とも仲良く過ごしてきました。
たまに「そら」がしつこいと、視線で担当者に訴えてきました...。
こんな小さなときから一緒にいたんですよ。
そして、まだ子どもだった「そら」が1頭になった時にもそばにいてくれました。きっと「モモタロウ」がいたから、本来、群れで暮らすキリンの「そら」も寂しくなかったと思います。そばにいてくれてありがとう。
私が担当になって初めて撮影した「モモタロウ」。
キリッとしていて、クールそうですよね。
そんな「モモタロウ」ですが、月日とともに表情が柔らかくなってきたような気がしますが、いかがでしょうか?
全身を写しても。
アップで写しても。
隠し撮りしても。
いつも良い表情をしてくれて、ありがとう。
先月16日に、15歳になったばかりの「モモタロウ」。これまでも誕生日のたびに、草食獣の餌(乾草・ペレット)でお祝いする難しさを感じながら、お祝いしていました。
15歳の誕生日。特製?ケーキを作りました。
13歳の誕生日。大好きなペレットでメッセージを送りました。
誕生日だけではなく、いつもたくさん食べてくれて、ありがとう。
グレビーシマウマの「モモタロウ」、キリンの「そら」と「モミジ」。
「モミジ」のことも受け入れてくれて、ありがとう。
「モモタロウ」を通して、草食獣との関わり、削蹄、工事...などなど、たくさんの飼育経験を積みました。飼育係は、動物たちに育てられるのだと思いました。その中で嬉しいことも悲しいことも体験しますが、動物をもっともっと幸せにしたいと思う気持ちが飼育技術の向上などにつながっていくのだと思います。
「モモタロウ」、飼育係に育ててくれてありがとう。何百回と繰り返した毎日が一番尊い日々でした。「モモタロウ」が残してくれた経験という飼育係としての財産を、「モモタロウ」との大切な思い出を胸に、もっと成長しなければと思います。
そして、最後に。
「モモタロウ」を愛してくださった皆様、本当にたくさんの愛をありがとうございました。
(飼育展示係 落合)