更新日:2019.07.25キジ舎が賑やかです
更新日:2019.07.25
キジ舎が賑やかです
野毛山動物園の中でも静かな雰囲気のキジ舎(キジ・クジャク舎)。
しかし、インドクジャクの雄が羽(上尾筒)を広げる時期はお客さんで賑わいます。
毎年、ブログでご報告しておりますが、この上尾筒は繁殖期を過ぎるとすべて抜けてしまいます。
今季は少し早めに抜け始めたため、いつもなら広げるこの時期ですが、すでに上尾筒がなくなってしまいました。
また、来年の春にはご覧いただけますので、しばしお待ちください。
インドクジャクの繁殖期は終了してしまいましたが、今季はうれしいご報告もあります。
キジ舎で展示しているニホンキジとインドクジャク(色付き)それぞれにヒナが誕生しました。
野毛山動物園のニホンキジとインドクジャクが自然孵卵・育雛(親鳥が卵をあたためて孵化し、子育てをすること)でヒナが育つのは久しぶりのことです。
ニホンキジに関しては、2017年に多摩動物公園から入園したペア(雌雄とも2017年生まれ)で、今季の繁殖期より産卵を開始しました。
野生下では、農耕地や草地、雑木林の地上に窪みを作って巣にし、枯れ草などを巣材にして抱卵(卵をあたためること)をしますが、野毛山動物園では冬季に寒さ対策で使用していた落ち葉を雌がうまく利用して産卵しました。
ニホンキジもインドクジャクも6月中旬より抱卵を開始し、7月の中旬にそれぞれ孵化しました。
今回、子育てについては、それぞれの親鳥にお任せしておりますので、この子育ての様子を温かく見守っていただけると嬉しいです。
ヒナの成長過程については、順次、このブログでご報告させていただきます。
※ニホンキジ、インドクジャクともヒナの居場所によってはご覧いただけない場合もございます。予め、ご了承ください。
飼育展示係 大谷