更新日:2022.04.18楠(クスノキ)の落葉
更新日:2022.04.18
楠(クスノキ)の落葉
「あら こんなに枯れ葉が積もっている」
「どうして⁉ 秋でもないのに」
朝、野球場の玄関前を清掃していると耳に入ってきた二人連れの女性の会話。
俣野公園には野球場を取り囲むように17本の楠(クスノキ)が植えられています。
毎年、この時季になるとその楠から散る枯れ葉が園路を赤茶色に覆います。
雨上がりの楠。かたわらに積もる春の落ち葉。
来園された方がこの光景をみれば、先ほどの疑問を持たれるのも当然。
これは気候変動のせいでも、大気汚染のせいでも、ましてや樹木管理の不備のせい
ではありません。これこそ、知る人ぞ知る楠のもつ特有の生態によるものなのです。
常緑広葉樹である楠の葉の寿命は約1年。春に新しい葉が芽吹くと入れ替わるように
古い葉が大量に散り始めます。
大木の枝先を見ると新緑の葉に混じって茶色の古い葉が目立ちます。
毎日、公園職員が掃いても、掃いても追いつけないほどの楠の落ち葉。
楠の落葉はこの先、5月上旬頃まで続きます。