更新日:2021.07.13第3回植物観察ツアー開催!!(サルスベリ他)
第3回植物観察ツアー開催!!(サルスベリ他)
長浜公園では、7月11日(日)午前10時30分より12時までの時間で、『第3回植物観察ツアー』を開催しました。当日は、数日前までの梅雨時の雨が嘘のような晴天となり、熱中症対策が必要となるような陽気となりましたが、10名の参加者がありました。
参加者には、レストハウス前のサルスベリの木が見える四阿の日陰のベンチに座って頂き、ツアー講師の職員から、夏を代表するサルスベリの花の種類など基礎知識について写真を使って説明しました。残念ながら、サルスベリの開花にはまだ早く、「また開花した時期に見に来てください。」とお願いをしました。長浜公園にある花の色はピンクが多く、白はありません。
続いて副園長より、レストハウス前のグリーンカーテンについて、「ゴーヤとアサガオ、オキナワスズメウリが植えてあり、昨年は生命力の強いゴーヤにオキナワスズメウリが駆逐されてしまったので、今年は分けて植えたところ、順調に育っている」との説明がありました。
次にレストハウスの裏に移動し、バックヤード前にある大きなムクゲの木で写真と実際の花を見ながら説明を行いました。特に、葉の形や大きさからムクゲとフヨウの違いを見分ける方法については、参加者は一生懸命耳を傾けていました。長浜公園にあるムクゲの花は、全体は白く中心が赤色です。
移動中、園路に植樹されているヤマモモの木の前では、ヤマモモは雌雄異株(雄と雌の木は違う)であるため実は雌の木になることや、公園にある木の実を採ってはいけないが落ちた実は拾っても良いなどの説明がありました。
次は中央公園に移動し、ホルトノキの前で名前の由来について説明がありました。「ホルトノキとは『ポルトガルの木』の意味であり、元来オリーブのことを指していたが、江戸時代の博物学者、平賀源内がこの木をオリーブと誤認したことによる」という話には参加者は興味津々でした。そして、古くなった葉が秋になると赤くなるので、楽しみにしてくださいとの説明がありました。
中央広場に3本あるオニグルミの木の前では、戦時中使用していた銃の銃床部分に固いオニグルミの木が材料として使われていたために多くの木が植樹されたという歴史の話や、落ちたクルミを腐らせて実を取る方法などの説明がありました。(木になっている実は採ってはいけません。落ちた実は拾っても構いません。)
フヨウやハイビスカスの仲間であるノウゼンカズラのアーチの下では、アサガオやムクゲと同様、一日花のため、咲いた花はその日には落ちてしまうなどの説明がありました。
最後は、また四阿の下で「葉からの樹木の見分け方」について専門的な内容を含む資料を配布して説明を行い、夏前の植物観察ツアーは無事終了しました。