更新日:2023.04.014足歩行の動物の歩き方
4足歩行の動物の歩き方
以前にお話した馬の歩き方の続きを書きたいと思います。
以前のブログはこちら:「馬の歩き方、走り方」
前回、馬が歩く時の足が地面に着く順番のお話をしました。
おさらいすると・・・
左後の足が地面に着くと、左前の足を振り上げます。
左前の足が地面に着くと右後の足を振り上げます。
今度は、右後の足が地面に着くと、右前の足を振り上げます。
右前の足が地面に着くと、左後の足を振り上げます。これの繰り返しです。
足が地面に着く順番は、左後肢→左前肢→右後肢→右前肢・・・となります。
実はこの足が着く順番は、ほとんどの4足歩行をする動物で同じ順番になるのです。
昔、馬の歩き方や走り方を研究している先生に教えてもらったのですが、両生類や爬虫類も同じ順番で足を地面に着けて歩いているそうで、その動きの元となっているのが魚類の体をくねらせて尾びれを使う泳ぎ方。魚類が地上にすみかを移し、両生類、爬虫類、哺乳類と進化して行く過程で、この体をくねらせる動きが引き継がれ、4足歩行の足の着く順番になっていると考えられているようです。
そして、なんと!人間がハイハイしてする時もこの順番になります。
4足歩行する動物の足が着く順番がわからなくなったら、みなさんもハイハイしてみましょう!
さて、読んでいる皆様がハイハイし終わった頃かと思いますので、もう少し。
先程ほとんどの4足歩行する動物と書きましたが、馬や人間のハイハイの順番で足を着かない歩き方をする動物もいるそうです。その噂を聞きつけ、ズーラシアのとある動物の展示場の前にカメラを片手に行ってきました。
その動物はこちら!
チンパンジーです。
もちろんチンパンジーだけではないのですが、重心が後ろ足にかかるような歩き方をする猿の仲間で見られるそうです。
それでは、足のつく順番を連続写真で見てみましょう!
左手が上がっている状態から・・・
左手を着いて、
左足を上げて、
左足を着きながら右手を上げて、
右手を着いて、
右足を上げて、
右足を着きながら左手を上げる。
左前→左後→右前→右後・・・の順番で足を着いていましたね。
ちなみに、馬のように、左後→左前→右後→右前・・・の順番で足を着く歩き方を「後方交叉型」といい、チンパンジーのように、左前→左後→右前→右後・・・の順番で足を着き「前方交叉型」というそうです。
なんだか難しいお話になりましたが、動物にはまだまだ知らないことや不思議なことがたくさんありますね。皆様に「へぇ〜」っと思ってもらえるようなお話をこれからも発信していきたいと思います。
ぱかぱか広場 北川健史