
更新日:2020.09.24誕生日おめでとう
誕生日おめでとう
9月も下旬になり、ようやく秋らしい気候の日が続くようになってきました。ただ、天気予報を見ていると台風の話題が増えてきているので別の意味で憂鬱になってしまいますね。昨年のように台風の被害が大きくならないことを祈るばかりです。
さて、公式SNSでご覧になった方もいるかもしれませんが、去る9月15日はダチョウの「グミ」の誕生日でした。少し遅くなってしまいましたが、こちらのブログでもご紹介していこうと思います。
(誕生日を迎えた「グミ」)
「グミ」は2011年9月15日に野毛山動物園で生まれました。当時はオスのダチョウ1羽しか飼育していなかったため、有精卵を搬入して孵卵器で孵化させる人工孵化で誕生しました。
孵化した当時は人の手に乗るくらい小さく、体重は1㎏程度だったそうです。
(孵化直前の様子)
(孵化直後)
孵化した後は非公開の育雛舎で飼育されていましたが、2か月ほど経つ頃にはダチョウ舎に引越しをして展示もされていたようです。見た目では個体の見分けがつかないため脚に色環を付けて目印にしていたそうで、「グミ」は白の色環を付けていました。
この頃の写真を見ると雛の特徴である瓜坊のような縞模様が残っていて、可愛らしいあどけなさを感じます。餌皿にしているバケツと比べると当時の小ささがわかりやすいかと思います。
(手前にいるのが「グミ」)
そんなバケツとほとんど同じ大きさだった「グミ」も今ではすっかり大きくなり、首を伸ばすと高さ2m、体重は100㎏を超える立派なダチョウになりました。
昨年は工事の関係でバタついてしまいお祝いができなかったので、今年はささやかながらケーキを作ってプレゼントしてみました。ケーキは「グミ」の大好物であるハコベで土台を作り、蒸しニンジンと蒸しサツマイモでデコレーションしました。
(プレゼントしたケーキ)
本来ならば皆さんの前でお話ししながらお祝いできればよかったのですがこんなご時世なので、感染症対策として人が密集してしまうのを避けるために休園日の9月14日にプレゼントしました。
「グミ」は最初見馴れないケーキに怪訝そうな顔をしていましたが、一口食べると好物だとわかったようで夢中で食べ続けてくれました。
(ケーキを食べるグミ)
ダチョウの寿命は非常に長く、50年程度生きることもあると言われています。「グミ」は今年で9歳になったので、まだまだ長生きできるはずです。私が定年退職になるのが大体35年後くらいなので、その頃まで「グミ」が元気に暮らせるように日々の健康管理を工夫していきたいと思います。
(飼育展示係 岡﨑)