更新日:2017.04.14職人手作りの靴!?
更新日:2017.04.14
職人手作りの靴!?
「獣医班 獣医班、予備鳥舎にきてください!」
非公開エリアの予備鳥舎担当のS君が無線で呼んでいます。さっそく駆けつけます。
S君「アカツクシガモの足が痛そうなんです!」
どれどれ ちょっとみせてもらいましょう...
アカツクシガモの足の裏に、魚の目のような大きなイボができていました。これがあるせいで痛くて歩きづらそうにしていたのです。
これは"趾瘤症"(しりゅうしょう)と呼ばれる病気で、カモやガンなどの水鳥や、タカやワシなどの猛禽類によく見られる病気です。
ただのイボのようにみえますが、ひどくなると足の指の骨を溶かし、遂には立てなくなって、死んでしまうことすらある病気です。
再発しないようにしっかりと治療してしまいましょう!
ちょっと痛いので、麻酔で寝てもらって...
手術です!
きれいに切り取ることができました。でも足の裏に傷があるのにはだしで歩くのは痛いですよね。
そこで...!
じゃ~ん!!特製の靴をはいてもらいました!
なんとこの靴、傷口に直接地面が当たらないように、リング状のクッションがついているという優れもの!!両側ともはいてもらっているのはバランスを取るためです。
麻酔から醒めたアカツクシガモは、何事もなかったようにトコトコと歩きはじめました。
足の裏の傷が治るまではしばらくこの靴をはいて生活してもらいます。
違和感があるのかちょっとだけ足を気にしていますが、よくなるまでしばらく我慢してもらいましょう!
(飼育展示係 田窪)