更新日:2020.08.03ソデ群落とマント群落
更新日:2020.08.03
ソデ群落とマント群落
みなさま、こんにちは。
とうとう梅雨が明けて、あつーい夏がやってきましたね。
さて、本日のお題は、ソデ群落とマント群落です。
雑木林をよく観察すると、とてもいろいろな植物で構成されているのがわかります。
背の高い木だけではなく低い木やつる植物があるし、
日当たりと日陰では観察できる植物が違います。
その中で特別に名前がついている植物の集団があります。
雑木林の外周部で生育する集団で、ソデ群落とマント群落です。
マント群落とは、雑木林の外側で低木やつる植物が構成する群落で、
風や光を防いで林内の環境が激変することを緩和します。
まるで林がマントを羽織っているようにみえるので、マント群落と呼びます。
ソデ群落はマント群落のもっと外側で草がたくさんはえている場所のことです。
児童遊園地の雑木林は、年に1回程度手入れをするので、
マント群落はあまり発達していませんが、
ソデ群落を観察することができます。
児童遊園地の駐車場すぐの雑木林です。
帯状にたくさんの草本が観察できます。
北西向きの斜面なので、日陰の好きな植物が多いです。
キンミズヒキ
ヌスビトハギ
ツユクサ
オニドコロ
ヤブミョウガ
どの植物も環境の変化に強い植物です。
このようなソデ群落があるので、
雑木林の中はいつもひんやりしているのですね。