更新日:2023.02.01博文邸のしつらえ「掛け軸」
更新日:2023.02.01
博文邸のしつらえ「掛け軸」
旧伊藤博文金沢別邸のしつらえ『掛け軸』をご紹介します。
季節に合わせた掛け軸をボランティアの方がしつらえてくださいます。
【今月の掛け軸】
本紙 (鈴木玲子 書)
種田山頭火の俳句
「雪のあかるさが家いっぱいのしづけさ」を調和体(※)で書いた鈴木玲子氏の書作品です。
※調和体(近代詩文)とは、漢字仮名交じりの文のことで、日常使われている日本語表記です。
表装 (古内 都)
「袋表具」
書作品に合わせ、本紙は淡い桃色の紙に書かれていることで「あかるさ」を表現しているとして、表具の裂地で「しづけさ」を表現しました。雪に被われた地で過ごされる人々には、不自由さの中にも自然を楽しむ工夫があるのでしょう。