更新日:2024.09.04博文邸「重陽の節句飾り」
更新日:2024.09.04
博文邸「重陽の節句飾り」
旧伊藤博文金沢別邸では、ひと足先の秋を感じていただけるような「重陽の節句飾り」が始まりました。9月4日(水)~9月13日(金)9:30~16:30迄 ご覧いただけます。
重陽の節句は古来中国に由来し、奇数は縁起が良いものとされ「陽数」と呼ばれました。陽数の中で一番大きい「9」は最良で9月9日を「重陽」と呼んでいました。これが平安時代の日本に伝わり、宮中行事として取り入れられました。江戸時代になると庶民にも「重陽の節句」が広まり「五節句」の一つとして盛大に行われていたそうです。
重陽の節句では不老長寿を祈ります。旧暦の9月は現代の10月半ば、その季節に咲く菊は薬草としても重宝されていたことから「菊の節句」とも呼ばれています。
▼博文邸にぴったりの「重陽の節句」のしつらえ 〈しつらえボランティア 小見山 徳江〉
テーブルには、小見山氏の繊細な手描きの器と菊の花を浮かべた「菊酒」が並びます。
女の子の無病息災を祈り、雛人形を再び飾る風習もあり、「後の雛(のちのひな)」と呼ばれています。 菊の着綿(きくのきせわた)も飾ってくださいました♪ 平安期、宮中では重陽の節句の前夜に真綿を菊にかぶせ、夜露で菊の香りをしみ込ませた真綿で、翌日に体を拭く行事が行われていました。これを菊の着綿と呼び、健康や長寿の効能があるとされていたそうです。
▼重陽の節句のいけばな 〈しつらえボランティア 笠原 紅永〉
居間の床の間に、お節句らしい華やかな作品をいけてくださいました♬
とても素敵な重陽の節句飾りです。是非ゆっくりご覧ください。