更新日:2024.04.06旧伊藤博文金沢別邸 「季節の花の展示」4月6日(土)~4月12日(金)開催
更新日:2024.04.06
旧伊藤博文金沢別邸 「季節の花の展示」4月6日(土)~4月12日(金)開催
旧伊藤博文金沢別邸では、4月6日(土)~4月12日(金)/ 9時半~17時半、12日は15時迄「季節の花の展示」をご覧いただけます。
花を生けてくださったのは、宣法未生流 第七世家元 飯島 鼎甫(イイジマ テイホ)氏。客間に「牡丹籠」という花器に桜を生けてくださいました。博文邸の牡丹が美しく咲く風景を思い浮かべて、「牡丹籠」の花器を選んでくださったのかと思います。シンプルだからこそ、品と格、そして力強さを感じ、それでいて美しい作品です。客間の床の間が、まるで一つの額に入ったような凛とした空間になりました。
迎え花は「季節の花」という言葉がぴったりの作品です。サクラ、レンギョウ、ユリ、カシワバアジサイ、アイリスを華やかに生けてくださいました。冬が終わり、春になり、そして初夏へと季節の移り変わる風景を連想する作品です。
家元の飯島鼎甫氏は、博文邸にほど近い金沢区寺前町で生まれました。幼生期は金沢で過ごし、博文邸の前に広がる乙艫海岸で海水浴を楽しんでいたそうです。博文邸のある野島も子どもの頃の遊び場でした。
宣法未生流 流祖 今井 宣法師は、伊藤博文公ら元勲達との親交深く、鎌倉長谷寺での元勲達の会合では、いつもその席に花を生け、皆様にお茶を点てていたそうです。流派ゆかりの伊藤博文公の邸宅で、生まれ育った金沢への思いを込めて花を生けてくださいました。
是非ゆっくりご覧ください。