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外来生物とのお付き合いの写真

更新日:2024.05.25外来生物とのお付き合い

更新日:2024.05.25

外来生物とのお付き合い

ザリガニ釣りってやったことがありますでしょうか?
紐の先にスルメをつけて、それに食いついたものを釣り上げるというやつです。
これを書いている私自身も、子供が小さい時に一緒に釣って遊んだことがあります。
ザリガニ釣りは、都市部における割とポピュラーな水辺の遊びの一つだと思います。


私たちが釣り上げて遊んだザリガニはアメリカザリガニで、少々やっかいな生きものです。希少種を含めた水生昆虫や両生類、魚類、貝類など様々な生きものを食べつくし、且つ他の生きものの産卵場所となるような水草をチョキチョキ切ってしまいます。
生物多様性の向上に悪い影響を及ぼす残念なやつ、ということで2023年度に条件付特定外来生物に指定され、野外に逃がしたり放したりすること等が禁止されています。

日本の外来種対策(環境省)

富岡総合公園には、ボタン園やプラタナス広場と隣接する樹林地の間に"流れ"があります(扉写真参照)。
残念ながら、そこには誰かが放流して増えてしまったアメリカザリガニが生息しております。


富岡総合公園では2020年から捕獲した個体を乾燥させ、それを肥料の材料として処分するという方法でアメリカザリガニの駆除を行っています。
具体的には、池にザリガニ捕獲のための仕掛けをして捕獲するか、あるいは、来園者の方々に釣ったアメリカザリガニを「ザリガニ駆除ボックス」に入れてもらい回収します。
次にそのザリガニを生ごみ乾燥機にかけて乾燥させ、さらにミキサーにかけて細かくします。

01.ザリガニ回収ボックス.jpg

[写真1]ザリガニ回収ボックス

02.ザリガニ仕掛け.jpg

[写真2]ザリガニ仕掛け

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[写真3]生ごみ乾燥機で捕獲したザリガニを乾燥させる

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[写真4]ミキサーで乾燥済のザリガニを破砕

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[写真5]最後に計量

2024418日から522日まで、およそ直近1か月で駆除したザリガニは28匹、処理前の重量が約170g、処理後に35gにとなっています。
ちなみに2020年度からこれまでの累計で採取したザリガニは約3000匹、処理前の重さが約12Kg、処理後は約2.5Kgです。
乾燥→粉砕処理をすると、元々の重量から約20%まで減らすことができます。それを肥料の材料にしてボタン園や一年草の花壇等で活用しています。

富総でアメリカザリガニを捕獲した場合はリリースせずに、是非回収ボックスに入れてくださると助かります。
また、お家で飼えなくなった生きものの放流はくれぐれもご遠慮願います。

ご協力よろしくお願いいたします。
06.富総SDGs看板.jpg