更新日:2018.06.12ヤマユリの見ごろ
ヤマユリの見ごろ
そろそろ梅雨になろうとする今日この頃いかがお過ごしでしょうか?
しいのき山展望台付近のヤマユリの様子です。
6月5日現在
蕾がだいぶん大きくなったものもありますが、開花は6月中旬になりそうですね。
ヤマユリは栽培がむずかしく手間のかかる植物で、ふつうに種をまいてもすぐ花が咲くという単純なものではなく、また山林の荒廃、開発、乱獲、獣害などで減少の一途をたどっています。
日本には15種のユリが自生し、そのうち8種が日本固有種でヤマユリもその一つです。
栽培に適した条件は、日照時間の短い北側斜面で、有機質に富み、排水性と保水性に優れ弱酸性の土壌が必要です。
「しいのき山展望台」付近は北側斜面ではありませんが、木々が日陰を作り、日照時間が短縮されています。
ただし、光を遮りすぎると球根の肥大が悪くなるので、適度な日当たりは必要になります。
従って「しいのき山展望台」あたりも、あまり木々が大きくなりすぎてもヤマユリの生育に良くないことになります。
(昨年のヤマユリの写真)
今年も昨年同様に素敵なヤマユリが観察出来ると良いです。ヤマユリが増えるように上手に管理していきたいものです。
さて園内は初夏の植物がいろどりを添えています。山野草で人気のある「ケイワタバコ」沢山咲いていました。
スモークツリーも見頃です。
ちょっと不思議な植物ですよね。日本名は「カスミノキ」と言うそうです。
花の咲いた後の不燃花の花柄が、糸状に伸び、枝先に群がり、煙のように見えます。
コアラバス停の所では「ナツツバキ」がとてもきれいに咲いています。丸い蕾が可愛らしいです。
実が美しい「オオムラサキシキブ」も花をつけています。
涼しげなみずみずしさを感じさせる「ホタルブクロ」も園内各所に見ることが出来ます。
初夏の金沢動物園にどうぞお越しください。
ののはな子