更新日:2022.04.26「ブログ de トラベル」ラダックで野生のバーラルにあえるかな?(マーモット編)
「ブログ de トラベル」ラダックで野生のバーラルにあえるかな?(マーモット編)
ラダックに来て3日目。
高度順応もできてきたところでさらに車で移動。
今回の旅の目的である家畜小屋づくりを行うフォトグザール村へ向かいます。
道中、出会ったのはこちら
マーモットです。
これまで双眼鏡ごしに出会う動物が多かったので、肉眼で見られる動物にちょっと感動しました。
約半日かけてフォトグザール村へ到着。
標高4100mほどだそうです。富士山越えですね。
こちらではテント泊でした。
先ほど感動していたマーモットですが、このキャンプ地の向かいの斜面に巣穴があり、フォトグザール村滞在中は毎日出会うので最終的には「なんだまたマーモットか」というくらいありがたみがなくなってしまいました。
なんか、もめてたり・・・
なかよく?ならんでいたり・・・
そしていよいよ家畜小屋づくりです。
壁部分は石を積み上げて作ります。
石積み作業は繊細なので組み上げ作業は現地のみなさまにお任せし河原からいい感じな石をせっせと運びます。必要な高さになったら梁(はり)をのせて肝心要の屋根を作ります。
屋根くらい作りなさいよと思うかもしれませんが、
標高の高いところではこの梁になるような大きな木が生えません。
どこかで買ってくるにしても、ここは標高4000メートル以上。
富士山の頂上で普通の缶コーヒーが3倍ほどのお値段になるように、高地への運搬コストは通常よりも高くなります。そんなこんなで簡単に屋根を付けられないという現状もあるようです。
壁しかない家畜小屋では、ユキヒョウが侵入し、その小屋の家畜に壊滅的な被害を及ぼす可能性があります。
大切な家畜を殺された人により、ユキヒョウが殺されるという負の連鎖も起こります。
ユキヒョウは一時期毛皮を目的に乱獲され、その生息数は回復しつつあるものの絶滅危惧種に指定されています。
とはいえ現地で暮らす人々にとっては大切な家畜を襲われれば死活問題です。
我が家に害のある動物が侵入して駆除しようとしたら、よその人から「その動物は貴重だから殺してはいけない」とかいわれてもなかなか素直に受け入れられないですね。
希少な野生動物を守ることと現地の人々との共生を考える良い経験になりました。
まだ、バーラルには会えず...。