更新日:2016.03.29ソメイヨシノだけが桜じゃない!
更新日:2016.03.29
ソメイヨシノだけが桜じゃない!
横浜市金沢区の木(樹木)は「ヤマザクラ」です。
本園から見下ろす山々には、この季節になると意外とサクラが多いことに気づきます。
なぜでしょうか?
今から60年以前はガスなどなく、薪や炭が煮炊きの燃料でした。
この燃料を供給する山林は、住居から近い山林でいわゆる里山です。
一般的には雑木林と呼ばれ、クヌギやコナラなどがその主な構成樹種ですが、
金沢区内の山林には、そのほかにサクラが多く混じります。
温暖な気候のせいだと思いますが、在来種のオオシマザクラとヤマザクラ、
さらにこの2種の雑種と思われるサクラです。
いずれも成長が早く、萌芽更新が可能で、この辺りの里山の構成種となったものと思われます。
そんなことから、今回の写真の紹介は個々の花の写真でなく、
自然公園から見下ろした写真や、
公園内の各エリアの遠景のサクラの過去の写真を紹介します。
ソメイヨシノほど派手ではありませんが、
在来種のおもむきのある姿、風景をお楽しみください。
なお本園には、在来種のエドヒガン、オオヤマザクラ、マメザクラ、ウワミズザクラのほか
園芸種のシダレザクラ、コヒガンザクラ、ヨコハマヒザクラ、各種サトザクラ等
十数種類のサクラが植えられています。
by花咲じじい
①のんびり野原にて
葉の色や花の色が少しずつ異なるヤマザクラやオオシマザクラ
②なんだろ坂上部より
見下ろすと周辺の山にも点々とサクラが・・
③遊具広場上部
既存のサクラとまだ見られるナノハナ
④園内の既存林
ヤマザクラとともに雑木の新芽が美しい。
俳句の季語「山笑う」はこの時期の明るい山の感じを言うそうです。
・・・わかる気がします。
⑤オオシマザクラ
白い花と緑の葉が印象的。
この花にはほのかなサクラの香りがします。
⑥ヤマザクラ
花と葉を一緒にめでてください。
葉の色は緑から褐色まで様々です。