更新日:2024.12.29カンアオイ
更新日:2024.12.29
カンアオイ
カンアオイ(ウマノスズクサ科)は秋から冬に、里山の落ち葉の中でひっそりと開花します。
ハート形の大きな葉を地面につくように広げ、冬枯れの林床を彩ります。
葉はアオイ(葵)に似ており、花は12月から2月の寒い時期に開花するので寒(カン)葵(アオイ)の名が付けられました。
葉の形から「葵の御紋」のモデルになった葉かと思いましたが、こちらは同じ科のフタバアオイです。
花は図鑑によると「葉柄の基部に1個、地にうもれるようにつく」とありました。
葉の根元の落ち葉をかき分けていくと、チョコレートのような濃い茶色系統の花がついています。
先端は3裂し、花に見える部分は萼で、堅い筒状の形です。
初めて花を確認したときは、まさかこんなに奥深くにあるとは思わなかったので、宝物を見つけた気分になりました。
観察後は落ち葉を戻し保全を行いました。
花期が長いので、葉を見つけたらそっと落ち葉をどかし、観察されることをお勧めします。
ののはな実