更新日:2019.12.29クールインキュベーターで冬眠 ~子ヘビたち~
更新日:2019.12.29
クールインキュベーターで冬眠 ~子ヘビたち~
園内の数少ない冬の花であるスイセンが咲き始めています。インドゾウの前にまとめて植わっている株は12月25日の時点でまだつぼみですが、1月に入れば先始めるのではないかと思います。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、前回のブログでトウキョウダルマガエルの冬眠をご紹介しましたが、今回は10月に孵化したジムグリの子ヘビたちの冬眠についてお話ししたいと思います。成体のヘビたちは窓を開けて外気が入るようにしてある身近ないきもの館の室内で冬眠させているのですが、最低気温が5℃~8℃くらいで一定にならないので、子ヘビが動き出したりしていました。ジムグリの3頭の子ヘビのうち1頭は、1回も餌を食べないで冬眠に入ったのであまり動き回るとエネルギーを使ってしまい、冬を越せないのではと危惧していました。
そこでジムグリの卵を温めたクールインキュベーターで冬眠をさせることにしました。これは温めるだけでなく、冷やすこともできる優れものです。子ヘビたちを入れて7、6、5℃と少しづつ温度を下げていきました。
試みは大成功。全く動かなくなりました。
プラケースに湿らせたミズゴケを入れて子ヘビを入れてあります。潜るかなと思いましたが、3頭とも地上に出ています。来春までじっとしていてくれるかな。
(飼育展示係 桐生)