更新日:2020.01.20冬になると
更新日:2020.01.20
冬になると
皆様は季節の移ろいを何で感じ取りますでしょうか?
木々の葉の色が変わったり、日の短さで感じたりと様々あると思います。
横浜市立動物園では傷ついた野生動物の保護を行っていますが、持ち込まれる動物たちの種類によって、私たちは季節の移ろいを感じたりもします。
例えば春から夏にかけては幼鳥が誤認保護されたり、寒くなってくると疥癬症で脱毛したタヌキが保護されたりと様々な場面で変わりゆく季節を感じます。
そして、冬を感じさせる保護動物の代表としてカモの仲間があります。
日本に生息するカモは、例外はありますが基本的にカルガモ以外は冬の時期に日本に渡来する渡り鳥で冬鳥と呼ばれています。
鳥インフルエンザが発生している場合、横浜市立動物園では防疫上の観点から鳥類の保護を休止していたため、あまり身近ではなくなってしまっていました。ですが、今年は鳥インフルエンザの発生が今のところ無いため、鳥類の保護を続けているのでカモの仲間が多く保護されてくるのです。
このスズガモも昨年末に保護されてきました。
足を骨折しているため、治療を行い足が治癒するまでの期間入院してもらっています。
今はしっかりと歩けるまでに回復してきたので、もう少しで放野できます。病院で行えるリハビリには限りがあるため、早く放野し再び渡りを行えるように十分体力を取り戻してほしいと思っています。