更新日:2020.02.28暖かい冬でしたが・・・・
暖かい冬でしたが・・・・
暖かい冬でしたが、大変な冬になってしまいました。新型コロナウイルスの感染症の発生により、予定されていたイベントや旅行をキャンセルされた方も多いのではないかと思います。
そんな中、季節は確実に動いています。本園の菜の花畑も見頃を迎えています。
今回は園内の暖かな南向き斜面の植物を観察してきました。
① アマナ(ユリ科) のんびり野原
過去には、横浜市内に自生していたこの植物。今はほとんど姿を消したと言われています。チューリップの原種のような植物で、金沢区内の小柴の土地改良区内に自生していたものを本園に移植し、大事に育ててきたものです。2月の終わりから3月初めに咲き、6月には枯れてしまいます。目立たない花ですが日本のスプリングエフェメラル(春の妖精)です。
② ジロボウエンゴサク (ケシ科) のんびり野原
変な名前ですが、太郎坊(スミレの仲間)にたいして、次郎坊は本種の仲間でこの花の距(きょ)どうしを引っかける遊びがあったそうです(伊勢地方)。延胡索(えんごさく)とはそれの仲間という意味があり、スミレに似た仲間というようなあいまいな名前です。
③ ハナモモ (バラ科) のんびり野原(梅林の隣)
季節を違わず本年も咲いてくれました。(老木になりましたので上のほうで咲いています)
④ カンヒザクラ〔寒緋桜〕(バラ科) みずの谷
本園ではカワヅザクラの次に早く咲くサクラです。原産地は中国南部や台湾やベトナム、沖縄(石垣島)などに自生する桜です。特徴は早春に赤くうつむいて咲くのが特徴です。
⑤ サンシュユ (ミズキ科) うきうき林
この時期この樹木の植わっている周辺は明るくなったような気がします。以前にも書いたと思いますが山椒(さんしょう)とは異なります。
⑥ ユキヤナギ(バラ科)別名:コゴメバナ
庭や公園によく植えられます。茎は弓状によく曲がり、剪定さえ誤らなければ春先に美しく咲いてくれます。前年に刈り込んでしまうとほとんど花を付けません。
⑦ ニワトコ (スイカズラ科) うきうき林(こども広場)
冬芽は他の樹木に先立って伸び出し、独特の樹形なので目立つ植物です。若芽を山菜として利用出来るそうですが、生産配糖体(サンポニグリン)を含むので、注意が必要です。
⑧ オニシバリ (ジンチョウゲ科) 園内各所の雑木林の林床
冬に花をつけ春に実をつけ、夏には葉を落とすという不思議な植物です。そんなことから夏には枝だけになるのでナツボウズの別名があります。
⑨ ナノハナ (アブラナ科) こども広場上部
今盛りと咲いています。常緑樹との色の対比が美しく見えました。
⑩ 海の見える径展望台から金沢区の市街地を臨む
春霞かな?房総半島、東京湾とかすんでいますが、もうすぐこのようにかすんだ東京湾を見下ろせる季節になります。金沢自然公園が三浦半島の付け根にあることが良くわかりますね。
今後新型コロナウイルスの感染はどうなっていくのか予想できませんが、本園は高台にあり風通しの良い場所です。坂道の上り下り等、歩きながらの体作りにも適していると思います。お誘い併せてお出かけください。
気温が上がりこの新型コロナウイルスの感染力が衰えることを祈っております。
by花咲じじい