更新日:2020.06.21ノゾミは立派なお母さん
更新日:2020.06.21
ノゾミは立派なお母さん
金沢動物園も再開し、久しぶりに来園者の皆様とお話しができ、飼育員も楽しい日々を過ごしています。
オオツノヒツジの展示場前で、SNSでおなじみ、ソラを見に来てくださった方とお話しすることが多くあります。そんな中、「ノゾミ(お母さん)は人工哺育で育ったのに、ソラちゃんをしっかり育てているんですね。」という金沢通の方からの質問を受けたので、今回はそのお話をしようと思います。
ノゾミは、帝王切開で生まれたため人工哺育で育ち、とても人に慣れている個体です。親に育てられていないため、オオツノヒツジ特有の子育て方法がわからないのでは?というのは当然の疑問です。そんな不安をよそに、ノゾミは生まれ落ちてすぐのソラをかいがいしく舐めてお世話をしてくれました。
哺乳瓶でミルクをあげ、ノゾミのお母さん代わりであった私にとっては、非常に感慨深い瞬間でした。久し振りにノゾミの赤ちゃんの時代をプレイバック。
その後も、元気すぎるソラがお母さんのそばを離れ飛び跳ねていると、メーメ-鳴いて呼び戻したり、他のメスがソラに近付くと角を振りかざし追い払ったり、随分と立派なお母さんぶりを発揮してくれています。ご覧ください、草を食べながらも授乳中です。
ソラを見に来てくださる方、ぜひ、ノゾミのお母さんぶりもよく見てあげてください。
飼育展示係 半澤 紗由里