更新日:2021.02.05タヌキのエサメニュー
更新日:2021.02.05
タヌキのエサメニュー
寒さも厳しくなってくる冬本番。
これからは疥癬症のタヌキの保護が増えていきます。
今回はタヌキのエサの紹介をしようと思います。
タヌキは雑食性ですが、肉を好んで食べます。
金沢動物園は草食動物がほとんどなので、
傷病鳥獣保護事業で受け入れているタヌキや猛禽類のために肉類を購入しています。
こちらがタヌキの通常のエサです。
煮イモ、バナナ、リンゴ、鶏肉、鶏頭(写真では隠しています)、ドックフードを与えています。
「通常」というのは、体調や餌食いが良くなった個体に与えるメニューです。
保護されてからいきなり肉が胃に入ると体がびっくりしてしまい、
内臓に穴が開いて死に至る場合もあります。
そのため、エサメニューを変えています。
煮イモ、バナナ、ドックフード、犬のウェットフードと栄養剤を混ぜたミルクを与えます。
最初は細かめに切って、お腹に優しいものから...
様子を見ながら徐々に通常エサに切り替えていきます。
さらに全頭に胃薬と整腸薬、ビタミン剤を添加して1日1~2回給餌しています。
人間に食べ物の好き嫌いがあるように、タヌキにも個体によって好き嫌いがあります。
基本的に好きなものを最初に食べます。肉が好きな個体やドックフードが好きな個体もいます。
リンゴを残したり煮イモを残したり嫌いなものがある個体もいれば、完食する個体もいます。
早く元気になって、野生に還ろうね!!
傷病鳥獣担当 うっちー