更新日:2021.03.01園内の花木類の開花状況をお知らせします
園内の花木類の開花状況をお知らせします
寒暖差のある日が続きましたが、2月下旬に20度を超える日もあり、例年よりも花木類の開花が早いようです。
今回は園内の花木類を観察してきましたのでお知らせいたします。
① アセビ(ツツジ科)
この時期に白いスズランのような花が咲き、写真のようなピンク色の園芸種もあります。日本に自生し、庭園などに広く植栽されています。アセビ(馬酔木)は、有毒植物で馬が葉を食べて酔ったようになることから付いた樹名だそうです。山野で鹿などの食害を受けないため多く見かけることができるのも有毒だからでしょうか。みずの谷等で見ることができます。
② サンシュユ (ミズキ科)
早春に木全体に黄色い花を咲かせるため日本では、別名ハルコガネバナ(春黄金花)とよばれています。庭園などに植栽されるほか、切り花用として利用されます。秋に実る赤い果実には、薬効があり生薬としても利用されています。山椒の木とは異なりますのでご注意をお願いします。梅林下の園路沿いで咲いています。
③ ミツマタ (ジンチョウゲ科)
今年は、2月下旬から枝先に黄色い花が咲いています。枝が必ず三つに分かれる性質があって、これが名前の由来になっています。ミツマタの繊維を加工して漉くと丈夫な和紙を作ることができるので、日本の紙幣に使われています。園芸種では、オレンジ色の花が咲く赤花ミツマタなどがあります。ののはな館入口等で咲いています。
④ マンサク(マンサク科)
日本の固有種で本州などの山に多く自生しています。春先に真っ先に数多くの花が咲くことから「万年豊作」に由来し付いた名前と言う説があります。葉より先に黄色い紐状の花が咲き、萼は赤褐色で円い。園芸種ではアカバナマンサクなどがあります。梅林下の園路沿いで咲いています。
⑤ ツバキ (ツバキ科)
日本原産で、カメリア・ジャポニカの学名が英語名になっています。本州、四国、九州などに自然分布し北限は青森県です。ツバキの花は古くから日本人に親しまれ、江戸時代には将軍や大名などが好んで育てたことから庶民の間でも流行し、数多くの新種が作出されました。また、ツバキの種子から採取される油は、食用油などとして利用されています。ツバキに似たサザンカとの見分け方は、ツバキには若い枝や種子に毛がない、がくと雌しべを残し花が丸ごと落ちる、雄しべの花糸がつながっているなど、サザンカに見られない特徴があるが、園芸種ではこれらの特徴が見分けにくいものもいくつかあります。園内各所で咲いています。
この他にも、動物園内のオセアニア区には、フサアカシア(ミモザ)、エリカ、ヒイラギナンテンなどの花が咲いています。屋外で風通しも良く、坂道の上り下り等歩きながらの体作りにも適していると思います。新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を徹底し、注意しながらお出かけください。
ネコチャン