更新日:2021.12.13知ってほしいスーチョワンバーラル
更新日:2021.12.13
知ってほしいスーチョワンバーラル
当園では今年3頭のバーラルが生まれ、着々と知名度をあげている動物の一種なのではないかと担当は思っております。
改めて、みなさまの"スーチョワンバーラルってなんぞや"にお答えできればと思っています。
まず、バーラルはヤギの仲間で、スーチョワンバーラルはその1亜種になります。
(オス)
(メス)
スーチョワンバーラルは、中国の四川省(中国語でスーチョワン)や陜西省などの高山帯に生息しています。
金沢動物園の展示場はかれらの生息地の岩場をイメージしています。
赤ちゃんの時から優れた跳躍力とバランス力で岩山を駆け回ります。
2つに分かれた蹄はストッパーの役目になり、急峻なところでもこのように停止することができます。
そんなかれらの生息地にはオオカミやユキヒョウなどの天敵である肉食獣もいます。
天敵から身を守るために、バーラルは岩場と同じような毛色をしています。
天敵がいた際に、岩場に同化して、身を隠します。
それでも気づかれた際は、岩山を駆け上がったり、降りたりして逃走します。
バーラルたちが身につけた生きてく術ですね。
金沢動物園のバーラルたちは、高い位置で休んでいて、姿が見づらかったり、また展示場の岩場に同化して気づかれず、通り過ぎて去られてしまったりすることもしばしば...。
みなさまも展示場前で、是非一歩止まって見てみてください!
こちらをじっと見ているバーラルがいるかもしれません。
飼育展示係 藤田