更新日:2022.01.21離れていても、わかるのかな?
離れていても、わかるのかな?
チャグがお見合いを終えて、メスの群れに戻ってきました。
チャグはスムーズに群れに戻れるでしょうか?
帰ってきた当日の午前中は屋根付きの展示場で、休憩を兼ねて1頭で過ごします。
他のメスたちは、「あの子、誰?」と扉の前に集合して見ています。
(「なんか、みんなの視線を感じる・・・。」とチャグ。)
午後、いよいよメス群れにチャグを合流させてみました。
こちらの予想では、まずリーダーのコハルが追いかけて、次にノゾミが追いかけるのでは?と考えていました。
チャグが草地の展示場に出てくると、チャグの周りに一斉に群がってきました。
(「あなた、誰ですか?」興味津々のメスたち。)
一番にチャグに攻撃をしてきたのは、予想とは違って、ノゾミでした。
追いかけるというほどではありませんが、付きまとってツノ突きをしています。
逃げるチャグ。付きまとうノゾミ。便乗してきたのはザビコです。そして、ソラも一緒になって付きまとっています。
(ザビコ一家に付きまとわれるチャグ(右)。)
こちらが一番警戒していたコハルはというと、チャグと離れたところでウタマルといつも通りに過ごしています。
(意外にも、全くチャグに対して攻撃をしないコハル(右)とウタマル(左)。)
時々、ノゾミに付きまとわれているチャグの間にゆっくり割り込み、草を食べています。まるで、やんわりとチャグをかばっているかのようです。
結局、コハルがチャグを追いかけることは一度もありませんでした。
次の日、チャグも他のメスたちと一緒に展示場に出かけていきました。
(「私もみんなと一緒にご飯食べようかな?」前の4頭の後ろで左を向いているのがチャグです。)
コハルはチャグと一緒に過ごすわけでもなく、攻撃するという事もなく、付かず離れずの以前の親子関係を保っています。
コハルも母親のチャグのことを、なんとなく覚えていたのでしょうか?
離れていても母と娘の間には、何か感じるものがあるのかもしれないなぁと思った出来事でした。
(「やっぱり、草地の展示場だとのんびりできるなぁ~。」チャグも無事に群れに戻れました。)
さとう