更新日:2022.04.26キノコの帰宅
更新日:2022.04.26
キノコの帰宅
オセアニア区の春の風物詩といえば、ミモザや桜、次々と芽吹きだすユーカリの新芽や草花などがあります。ただ、カンガルー担当の風物詩といえば、『帰宅が遅くなるキノコ』です。
今回は、キノコの帰宅の一部始終をお伝えします。
閉園時間になっても明るく、暖かい日差しが残りだす4月上旬。閉園のチャイムが鳴った後、『帰るよー』と声をかけると、ウォークスルーの個体がわらわらと集まってきます、約1頭を除き...。国内第2位の高齢オオカンガルー、キノコです。
先に集まった20頭を、まず寝室まで送ります。それが終わると、我関せずでのんびりと寝ているキノコを起こし、帰宅を促します。このやりとりが始まると、今年も春が来たなあと、実感します。
まずはサブパドックまで、途中で止まりながらもゆっくりゆっくり進みます。キノコは跳ねて移動できないわけではありません。いざとなったら岩場を跳んで移動できますが、帰宅に関しては、基本のんびりしています。
振り返って確認しなくてもちゃんと付いていってますよ、先を進んでくださいね。
そうそう、その調子。
やっとサブに到着です。
さて、寝室の扉の前に到着です。
早く開けてと、背中が語っていますね。扉を開けて差し上げると、
これにて、帰宅完了!右端がキノコです。
今日も全頭元気に過ごすことが出来ました。キノコと2人での帰宅時間は、後肢の運びや歩様のバランスなど、高齢のキノコの健康チェックには欠かせない時間になっています。
(しばた)