更新日:2022.08.09ヨーコはセンサーの達人
更新日:2022.08.09
ヨーコはセンサーの達人
金沢動物園インドゾウの寝室にある給水システムは、センサー式です。ゾウが水を飲もうと水桶に鼻を伸ばすと、センサーが反応して一回分の水がジョボジョボと出てくる仕組みです。
一回でおよそ5秒間水が出ます。一日100ℓ程の水を飲むゾウですから、当然一回では足りません。
こんな風に、給水口に直接鼻を当て、「鼻に水を貯める」→「飲む」を何度も繰り返します。
最近、そんなヨーコの様子を見ていて、気付いたことがあります。みなさんも次の動画を見て気付いたことはありますか?
鼻に貯めた水を飲み終わり、もう一杯、と再び給水口に鼻を持って行く時、大きく鼻を振る時があります。ん?と思った方、もう一度動画でご確認ください。どうやら、こういうことみたいです...。
「1回目:大きく鼻を振り、センサーを反応させて水を出す。」
↓
「飲む」
↓
「2回目:さっき出した水はまだ出ているので、大きく振らなくて大丈夫」
↓
「飲む」
↓
「3回目:1回目で出した水が止まったので、また大きく鼻を振りセンサーを反応させる。」
つまり、センサーを反応させるため、2回に1回だけ、大きく鼻を振るんです。「しっかりとセンサーの役割を把握していて、賢い!」と、感動するのは私だけではないはずです。
この夏、新たなセンサー式自動給水装置が登場します!
インドゾウ展示場の給水装置が、開園40周年クラウドファンディングでみなさまからいご支援いただき、センサー式になります。これで、ゾウたちはいつでも好きな時に新鮮な水を飲むことができます。
センサーの達人ヨーコが、どのように新しいセンサーにチャレンジするのか、私も、みなさんと一緒に楽しみにしています。
(はんざわ)