更新日:2023.01.08ヤツデ
更新日:2023.01.08
ヤツデ
ヤツデは日陰に強い代表的な木で、金沢自然公園でも実生から増えたのか、あちらこちらで見ることができます。葉の切れこみが八つ前後だから「八手」になったと言われています。別名「テングノハウチワ」という名は、天狗が手に持っている鳥の羽のウチワに似ていることからです。11月~12月にかけて枝先にボール状の花を付け、一粒一粒がはじけて小さな花が開花し、その後緑の実になっていきます。地味な花なのですが、実が熟すと目立ってきます。
(ヤツデの花)
金沢自然公園には、ヤツデに似た植物で「カミヤツデ」があります。「紙八手」という字の通り、かつて紙の原料用に栽培されていたそうです。一見ヤツデに似ていますが、葉の直径を測ると1m近くもありました。普通のヤツデと比較すると大きさが分かります。葉の表面は光沢が弱く、裏は毛が密生して白っぽく繊維質です。カミヤツデはバーベキュー場の斜面に植えられています。
(上がカミヤツデ、下がヤツデ)
ののはな実