更新日:2024.02.16カンガルーブログ カンガルーたちの授乳事情
カンガルーブログ カンガルーたちの授乳事情
金沢のオオカンガルーは、以前は繁殖を制限していなかったので、常に複数の子カンガルーがいる時代がありました。母親の育児嚢で1頭ずつ大切に育てられるカンガルーですが、育児嚢から出ると親子の結びつきは少し緩くなる印象です。
(2018年撮影)
自分のこどもでなくても授乳をしたり、中に入れたり、といった行動が良く見られていました。子がある程度成長すると、栄養を乳に頼らなくても成長出来ます。ただ、授乳という行動が精神安定剤のような役割を持っているようで、不安になると手近な(笑)育児嚢に飛び込んだり、入れないサイズの子は顔だけ入れて授乳していることもありました。 逃げ道が多い事は子にとってメリットであり、母親たちも預け先(と、当事者が考えているかどうかは分かりませんが)があることで、ちょっとした気分転換になっているようで、すごくいいシステムだと思っていました。
(2018年撮影 若かりし日のピョンチャン)
そんなわけで、昨年の繁殖再開の際には出来るだけ時期を合わせてペアリングを行いました。ところが、今回の3組の親子は、育児嚢から出始め〜育児嚢卒業の年明けまで親子の組み合わせが変わる事なく過ぎていき、考えていたのと違う...と思っていた、そんな時!
治療が終了して群れに戻り半月ほど経った頃、カボスがコヨシ(コムギの母)から授乳する姿が見られました! 実はカボスが個室で治療を始める少し前から、母カエデの授乳は終了していたようで、カエデ→カボスへの授乳は見られなくなっていました。オオカンガルーは育児嚢卒業後も暫く授乳が続くので、早すぎる卒乳に栄養/精神両面の不足を心配していました。
そんな中でのコヨシからの授乳。 カボスの群れ復帰後、おとなたちに遠慮がちだったカボスが群れに溶け込めたことの証であり、カボスの拠り所も増え、あえて繁殖時期をまとめた甲斐があり、よかったなと一安心。
その半月後。
イチゴパンの子イジュにしてはサイズが大きいような...と思ったら、カボスでした(笑)
まだ体の小さいイジュの分まで飲み干されるのは困ります、ほどほどにお願いしますね。
(しばた)