更新日:2024.02.22ウランの近況報告
更新日:2024.02.22
ウランの近況報告
遅くなりましたが、スーチョワンバーラルのウラン(メス)が1月18日で22歳になりました!
なんと金沢動物園では過去最高齢です!
そんなウランですが、現在蹄の治療中です。
蹄の中に細菌が入り感染を起こしてしまっている状態のため、患部の洗浄、消毒、投薬などの治療を行っています。
また、高齢で角が劣化していたこともあり、治療のため捕獲した際に左角が取れてしまいました。(バーラルの捕獲は、角にロープをかけて行います)
取れた角を確認すると、高齢のせいか内部の組織がだいぶ萎縮しており、外周のふちだけでくっついているような状態だったようです。
本人は変わらず食欲旺盛で、毎日もりもり餌を食べています。
午後になると、餌をくれと言わんばかりにメェーメェー鳴いて催促してくる様子も変わりません。
バーラルの平均寿命は10~15歳前後くらいと言われています。
金沢動物園でも、これまで60頭近くのバーラルを飼育してきた中で、20年以上生きた個体はウランを除くと1頭しかいません。
ウランが少しでも長く穏やかに暮らせるよう、獣医と一緒にできる限りのことをこれからもやっていくつもりです。
もともとウランは歳を取ってからはバックヤードで暮らしているため、これからも皆さんの前に姿をお見せする機会はないかと思いますが、近況報告はブログで行っていく予定ですので温かく見守っていただければ幸いです。
飼育展示係 いかり