更新日:2024.05.31病院のアイドル、フウ
更新日:2024.05.31
病院のアイドル、フウ
金沢動物園に病院があるのをご存じでしょうか? ここでは傷ついた野生の動物を受け入れて、自然に返す取り組みを行っています。 入院室に入ってすぐ、くりくりの目で迎えてくれるのはフクロウのフウ。病院のアイドル的存在です。ヒナの時に保護されてきました。 このフウ、実は目が見えません。保護当時から左の眼球がなく、また右目も失明しているということで、残念ながら野生復帰は困難という判断になりました。 フウは食いしん坊。おなかが空くとギャーと鳴いておねだりします。 飼育員からトングでエサをもらうフウ。 目が見えないフウのために、トングには音が出る道具がついています。これをカチカチッと鳴らすのが合図です。まるで見えているように、スムーズに食べてくれます。 今日はフウ、どこかへ運ばれています。体重測定の日でした。食いしん坊のフウですが、体重は650グラムほど。鳥は空を飛ぶため、骨が空洞になっていたり、エサをすぐに消化・排出したり、体が軽くなる構造をしています。(測定途中にもエサをもらうフウ。エサは牛ハツをメインであげています) そんなフウですが、ナイトズーのときなどはお客様の前に出て活躍してくれています。もし見かけることがありましたら、フウの応援をお願いします。
次回ご紹介するのは、金沢動物園で保護件数が一番多いこちらの動物です。
日本ではおなじみの動物ですが、なにかちがっているような...? お楽しみに!
※ただいま、鳥インフルエンザ防疫措置のため鳥類の保護・受け入れは行っていません。
たなか