更新日:2017.11.13誤解されていた植物
更新日:2017.11.13
誤解されていた植物
秋の気配が漂う園内で、こども広場の斜面が黄色に染まっています。
「セイタカアワダチソウ」です。
北アメリカ原産の帰化植物で、キク科アキノキリンソウ属の植物で大型の多年草(Solidago altissima)です。
一時期花粉症の原因植物と考えられ嫌われものでしたが、この植物は虫媒花で花粉を飛ばさないので全くの誤解でした。
花粉症の原因植物は同じキク科植物で、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)とされています。(牧野植物図鑑より)
やはり北アメリカ原産の帰化植物でこちらは1年草です。
またこのブタクサに並んで花粉症の原因植物とされているのがオオブタクサ(Ambrosia trifida)です。
ともに風媒花の植物で風を頼りに受粉するので大量の花粉を発生させます。
春先によく花粉症でお悩みの方が多いのですが、このブタクサ・オオブタクサは秋の花粉症の原因となっています。
なぜ誤解されてしまったのでしょう?
三種とも大群落を作り、花期が7月から10月で重なっているところから、そのような誤解が生まれてしまったと推察されます。
そのような誤解が解ければセイタカアワダチソウは大きな円錐上の花序をだし、
大量の頭花をつけ、なかなか華やかな植物で、冬の到来前の最後の蜜源にもなります。
一方、このセイタカアワダチソウは地下に長く横走する根茎があり、
上部だけ刈り取っても中々根絶出来ない植物のため、要注意外来生物とされていて、
気の毒な事に完全な汚名返上とはならないようです。
一方紅葉も見頃を迎えています。ニシキギは赤く色づいています。
イチョウも美しい黄色になりました。
ケヤキもこのとおりです。紅葉を楽しみにぜひお越しください。
ののはな子