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更新日:2018.06.05危険なこともある生きもの

更新日:2018.06.05

危険なこともある生きもの

だんだんと暑い日も増えてきましたね。

これからの季節、海や山に出かけて屋外で過ごす方も多いのではないでしょうか。

海でも山でもいろんな楽しみ方がありますが、楽しいだけでなく、

気をつけなければいけない危険なこともあります。

野外での注意事項を言い出すときりがないので、

横浜周辺の山で遊ぶときに、気をつけてほしい生きものについて紹介しましょう。

①ヘビ

この辺りには8種類のヘビがいますが、

毒ヘビはマムシ、ヤマカガシの2種類です。

マムシやヤマカガシはいたずらをしたり、

うっかり手や足を近づけたりしない限りは、人を襲ってくることはありません。

大抵は自分から逃げるか、尻尾をパタパタさせて「ここにいるので近づかないでください」という合図をだします。

それでも人が近づいてしまった場合に、身を守るために攻撃します。

ヘビを見分けることは難しいと思うので、

ヘビには手を出さずに、足元に注意して歩きましょう。

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↑マムシ

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↑ヤマカガシ

②ハチ

ハチもたくさんの種類がいますが、

特にスズメバチとアシナガバチの仲間に気をつけましょう。

ハチに驚いて、払おうとしたり、じたばたすると、

ハチが興奮して攻撃することがあります。

また、近くに巣がある場合にはスズメバチは攻撃する前に顎でカチカチ音を出して威嚇します。

ハチの合図を無視して巣に近づくと、巣を守るために攻撃してきます。

ハチに気づいたら静かにゆっくりと離れるのが良いです。

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↑キイロスズメバチの巣

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↑キアシナガバチの巣

③ムカデ

人が噛まれて問題になるのはオオムカデの仲間。

大体は知らずに触ったり、踏んだりして攻撃されます。

野外では肌の露出を避け、手袋をすることで対策することができます。

時には、ムカデの出やすい所に放置した手袋や靴の中に入っていることもあるので気をつけましょう。

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↑アカズムカデ

④ケムシ

ケムシも毒のあるものとそうでないものがいますが、

種類が多く識別も難しいので、とりあえず、ケムシには触らないほうが良いです。

特に気をつけたほうが良いのはイラガの仲間。

グミのような見た目ですが、触ると電気ショックのような痛みを感じます。

ケムシがいる場合、葉っぱに食べた後があったり、

糞が落ちていることがあるので、虫食いの葉っぱは要注意です。

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↑アカイラガの幼虫

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↑虫食いの葉っぱ

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↑幼虫の糞

⑤カ、ダニなど

カやダニなど人をエサにしている生きものは向こうから寄ってくるので厄介です。

肌の露出を避け、虫よけをするなどして対策しましょう。

病気を持っている場合もあるので、虫刺され対策は大切です。

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↑カの一種

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↑ダニの一種

こうしてみると危険な生きものばかりな気がしてしまいますが、

生きものたちも無用な争いを避けるために、いろんな合図を発信しています。

合図に気づいて、適切に対応すれば、必ずしも危険というわけではありません。

生きものの小さな合図に気づけば、安全に過ごせるだけでなく、

もっともっとたくさんの楽しい発見があると思います。

目で見るだけでなく、匂いや音にも気をつけて、自然を感じてみてください。

自然は面白いですよ。

金沢動物園にはアウトドア好きな職員が多数おりますので、

わからないことは質問してみましょう。

緑豊かな金沢動物園は自然観察におススメです。

(先﨑)