更新日:2016.08.09緑のカーテン
緑のカーテン
ののはな館の前では「秋の七草」のオミナエシ、キキョウ、ナデシコが咲きだしました。
本園ではこの暑い時期は花の数がめっきり少なくなります。
そこで今回は「緑のカーテン」について書きます。
「緑のカーテン」とは植物による日陰づくりのことですが、この言葉ができてからもう十数年たちますね。
日陰プラス実益を兼ねて「ゴーヤ」が一般的ですが、今回、かわいらしいものやマンションのベランダでも栽培できるもの等を紹介します。
①フウセンカズラ (ムクロジ科)
ご存知の方も多いと思います。
径が3センチほどの、黄緑色の風船のような実が付き、風に揺れ涼しげです。
また種子は堅く一つの風船に3個入っています。
黒地に白いハート模様があり、顔を描いたりして子供たちが遊べる植物です。
②ルコウソウ (ヒルガオ科)
初夏から晩秋まで咲き続け、独特の紅色の可憐な花と鳥羽状の細かく切れ込んだ繊細な葉が美しく、花と緑の葉の調和が涼しさを感じさせてくれます。
日当たりが良ければベランダでも栽培は可能です。
③セイヨウアサガオ (ヘブンリーブルー)
1年生のアサガオで、8月の暑い時期から咲きだし、11月の末まで咲く花期の長いアサガオです。
通常のアサガオは朝開いてお昼ごろにはしぼんでしまいますが、このアサガオはほぼ1日開いています。
さらに花の色は真っ青な秋の空のような色。この色だけで涼しさを感じます。
④スズメウリ (ウリ科)
この辺の山の林縁に自生する植物です。
オレンジ色のカラスウリは皆さんもご存知と思います。
しかし、このスズメウリは径がまん丸で1センチ程度、はじめは薄緑色していますが熟れると白くなり、やがては透き通り中の黒い種子が見えるほどです。
半日陰で育ちます。
⑤オキナワスズメウリ (ウリ科)
径の3センチほどのまん丸の実がなり、初めは緑に白のスイカ模様、熟れると赤に白のスイカ模様となり、実の可愛い緑のカーテンとなります。
熟れた赤い実をつるごととって、輪を作って絡めればすてきなリースになります。
⑥ハヤトウリ (ウリ科)
たまに八百屋さんで見かけることがあります。
この実は漬物にしたり、薄切りにして味噌汁に入れたりして食べられます。
栽培するにはこの実をそのまま植えつければ芽が出てきます。
このほかに、ヒョウタンやカボチャ、ヘチマ、サツマイモなど挑戦してみてください。
by花咲じじい