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紅葉の終わりの頃の写真

更新日:2018.12.25紅葉の終わりの頃

更新日:2018.12.25

紅葉の終わりの頃

今年の紅葉狩りはいかがでしたでしょうか?本園ではやはり台風の影響で南向きの斜面地の落葉樹は塩害で、落葉してしまったり、葉の周辺が枯れたりで見栄えのするものではありませんでした。

 それでも、風が直接当たらなかった場所ではそれなりきれいな紅葉が見られました。現在は、植物区の「シダの谷」がイロハモミジで谷全体が明るくなっています。12月の後半まで見られると思います。

それでは例によって歩きながら目に入った植物や風景をまじえ紹介します。

ha20181220-1①18.12.19.イロハモミジ。シダの谷.jpgイロハモミジ (ムクロジ科)ののはな館裏のシダの谷

 科名がカエデ科からムクロジ科に変わりました。シダの谷はののはな館の裏側の谷部にあることから塩害から逃れられ、今が紅葉の見頃となっています。12月末まで見られると思います。実生でイロハモミジの本数も増えました。

ha20181220-2②18.12.19.イタヤカエデ.jpgイタヤカエデ (ムクロジ科) うきうき林上部

 ローラー滑り台の上部にあり、イチョウと間違えるほど黄色に黄葉しました。この木の樹液はカエデ糖となるそうです。イタヤカエデの語源は「板屋楓」で雨宿りできるぐらい密に葉が付くということからきています。

18.12.19.スイセン.jpgスイセン 別名:ニホンスイセン (ヒガンバナ科) うきうき林

ご自宅でスイセンを育てていらっしゃる方、ちゃんと花を付けていますか?数年に一度は株分けをしてくださいね。

増やすことができますし、多くの花を付けるようになります。葉が出る前の8~9月には株分け作業は済ましてください。本園のスイセンも株分けの時期がきています。

古くから日本に生育し、福井県では県の花になっていますが、原産地はイタリアです。

ha20181220-4④18.12.19.ヘクソカズラ.jpgヘクソカズラ (アカネ科)園内各所

 茎葉をもむと悪臭があることからこんな残念な名前を付けられてしまいました。さすがにこの時期になると枯れてにおいも薄れます。逆に写真のようなきれいな実が付いていて、リースの飾りなどに使用できます。

ha20181220-8⑤18.12.19.葉付のロウバイ.jpgロウバイ(ロウバイ科)うきうき林

 この時期のロウバイはまだ緑の葉を付けながら咲き始めます。落葉樹の中では一番遅い落葉です。

この他にカマツカやイヌビワなどが落葉の遅い落葉樹です。

花はスイセンと同じようにそばを歩くだけで良い香りがしています。

ha20181220-6⑥18.12.19.コデマリの狂い咲き.jpgコデマリ (バラ科)うきうき林

 本来はこの時期に咲くはずのないコデマリが咲いていました。いわゆる狂い咲きで、台風による塩害の影響と思われます。

この他にうきうき林では、トウカエデやニセアカシア、エンジュなどが塩害で10月に葉を落とし、11月に新葉を出しています。

ha20181220-7⑦18.12.19明るくなったBQ場.jpg明るくなったバーベキュー場 のんびり野原

  落葉樹林のバーベキュー場はすっかり明るくなりました。

ha20181220-8⑧18.12.19.カワセミ.jpgカワセミ (カワセミ科) みずの谷

  写真が小さくてごめんなさい。水中に立っている木の棒の真ん中あたりに見える、コバルトブルーの鳥です。

この頃よく見かけます。池のミズカンナを刈り取ったことも原因と思われますが、小魚を採取する姿が見られます。

ha20181220-9⑨18.12.19.トンネル下から金沢市街地.jpg動物園入口のゲート前の坂道より金沢区市街地・海の公園方向を臨む

  周辺の山の落葉樹の葉もわずかに残っていますが、寒々としてきました。本格的な季節風が吹くともっと房総半島がはっきり見えるようになります。

若干寒くなりました。しかし天気予報でも暖冬の報道がされています。こたつにかじりつかずに健康のために坂道を歩きに来てください。花は少なくなりましたが野鳥観察には良い時期になりました。

by花咲じじい