更新日:2019.01.15オオバンと飼育員との戦い~序章~
更新日:2019.01.15
オオバンと飼育員との戦い~序章~
年も新しくなり、そろそろ寒さも本格化すると
傷病鳥獣の救護活動は忙しい冬を迎えます。
冬はタヌキが多く運ばれてきますが、今回はある鳥についてのお話をします。
目が赤くて額が白いこの鳥は『オオバン』といいます。
クイナの仲間の中で最も大きい種類です。
今年度はすでに5羽受け入れており、いずれも保護原因は骨折です。
骨折を治すために外固定をして
ケージに入れて安静にしていてもらおうと思っています(ケージレストといいます)。
...が、気性が荒い個体が多く
ケージに入れていても隙間から顔を出すことが頻繁に見られます。
そのような行動により窒息死してしまう事故が過去にあったらしく
どのような工夫をしたらいいか頭を抱えました。
そこで私が考えた案はこちら!!
↓ ↓ ↓
ケージの内側に段ボールを貼って顔が出ないようにしてみました。
少しの隙間からも飛び出ようとするのでガムテープでしっかり隠しています。
顔は突っ込まなくなりましたが、ケージの中での大暴れは相変わらずです...
写真を撮るときもじっとしていてくれないので
残像が残る写真になりました。
なんとかうまく撮れました...
しばらくはこの段ボール貼り貼り作戦で防御の姿勢に出ますが、
また向こうがやる気になったらこちらも負けじと戦ってみようと思います!!
オオバンと飼育員の戦いは始まったばかりです (続く...?)
傷病動物担当 うっちー