更新日:2020.10.22カンムリセイランひなっこ成長記#6
カンムリセイランひなっこ成長記#6
みなさま、こんにちは!
少し日があいてしまいましたが、ひなっこ成長記第6弾です。前回はこちら
今日は日々子育てに奮闘している母親の様子をご紹介します。
【残念ながらヒナは1羽になってしまいましたが、かわいらしい瞬間や出来事を写真におさめて記録していましたので、しばらくは2羽と母親の過ごした時間を成長の様子とともにご紹介します】
2羽の母親になったこの個体。
もともとはとても警戒心が強く、繁殖期には巣台への執着もとても強くて、孵化しなかった卵を回収するとしばらくは私が清掃する時には卵のない巣台に乗ってはこちらをキッと見ているような、そしてあまり自分から近づいては来ないそんな個体でした。
しかしヒナが孵化してから変わりました。
ヒナをしっかりと守らなくてはいけないという思いからか私から逃げることはなくなりました。
孵化後数日間、ヒナは何がなんだか分からないというように、母親ではない動いているものにくっついていってしまうことがありました。
父親や私の足元に駆けよって来てしまうのです。
あ!1羽が父親にくっついて行ってしまいそう!!
気づいた母親はすかさずヒナ迎えにいきます。
無事連れ戻しました。
母親はヒナにくっついて離れることはなく、掃除の際も安全なところでヒナと待ち、写真を撮っている間も常にヒナと行動していました。
お腹の下にはヒナがいます。
草むらの近くで餌を与えています。
動くときも餌を食べる時も常に一緒。
孵化後2週間もするとヒナたちは母親以外に間違ってついていくこともなくなり、母の「危険だから隠れて!」という鳴き声を聞くと自ら草むらの陰に身を隠すことができるようになりました。
そのころからでしょうか・・・母親の様子がさらに変わっていきます。
掃除中や写真を撮っている時にヒナから離れて、担当者に向かって来るようになりました・・・
ロックオンされました。この後こちらに向かってきます。
以前ブログで紹介したようにキジの仲間のカンムリセイランは足蹴りやかみつく力が強く、繁殖期には攻撃的になります。
ほうきを持っている時はほうきを攻撃し、写真を撮っている時は私の足に何度でも攻撃してきます。
どんどん近づいてきます!!
膝のあたりがとっても痛いですが、我が子を守るために必死に闘う母の姿に胸が熱くなりました。
ヒナが大きくなった今では私にはあまり向かって来なくなりましたが、ほうきを見るとまだまだくらいついてきます。
他のカンムリセイランたちは繁殖期が終わり、掃除中も落ち着いて餌が置かれるのを待っているので母親であるがために向かってきているのだなぁと思うと感心してしまいます。
そしてもうひとつ。
他のメスたちと比べると担当者に向かってとてもよく鳴きます。
これも子を守るための威嚇なのかもしれません。
とても強くたくましい母なので安心です。
【飼育展示係 くわばら】