更新日:2020.06.192年かけて、遂に・・!
2年かけて、遂に・・!
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
アクセスありがとうございます!!!!!!!!!
ズーラシアは6/11に再開園をしました。
やっと皆様にお会いできるので、とても嬉しいです(*'ω' *)
しかし、緊急事態宣言は解除されたといえ、まだまだ感染予防は必須です!
ズーラシアでも、様々な安全対策をとっているためお客様にご協力をお願いいたします。(ライオン屋内観覧通路は封鎖しておりますのであらかじめご了承ください。)
さて!今日はフラビアのお話です。
2年前、「採血トレーニング始めました」というブログを書いたのですが、記憶に残っている方はいらっしゃいますでしょうか?
採血トレーニングを始めてから、ソラ・フク・ニノと順調に3頭続けて無麻酔下での採血が成功し、動物に負担をかけない健康管理ができるようになりました(/・ω・)/ヤッター
3頭とも、比較的短期間でできるようになったのですが・・
毎日続けても、フラビアだけが一向にできる気配がなく担当者はとても悩んでおりました・・。
この体勢になることはできるのですが、しっぽをつかむという動作がフラビアにとっては苦手だったようで、少しずつつかんだり...ゆっくりつかんだりと何度チャレンジしてもなかなか先に進みません・・。
他園のライオン担当者や動物行動学の専門家など、様々な方に相談にのっていただきましたがなかなかうまくはいかず・・。
また、とても神経質な個体で担当者が1人でトレーニングしていれば問題ないのですが、採血は1人ではできません。
飼育員の人数が増えるだけで怖がってしまうので、これではとてもじゃありませんが採血なんて不可能です。
ちょうど困っていた時期に、繁殖への取り組みを始めることになり、採血トレーニングは一旦休止してソラとフラビアの同居を始めました。
2頭はまだ繁殖行動には至っていない状況ですが、とっても仲良し(`・ω・´)♪
かなり相性が良いようです。
2頭で過ごすようになり、フラビアの状態に変化が現れてきました。
以前はすぐに驚いてパニックになってしまっていたフラビアがソラと一緒にいると全く動じず、むしろ自分から色々なものに近付き興味を持つようになったのです!
何をするにも積極的!
以前のフラビアとは全く違うライオンのようです。
そこで、ソラと一緒なら、採血できるのでは?とひらめき、早速やってみました。
こちらが2頭バージョン!(ジャジャン!)
フラビアの横に、ソラがいる状況でやってみます!
①フラビアに餌をあげる人(担当者A)
②ソラに餌をあげる人(担当者B)
③しっぽをつかむ人(担当者C)
④実際に採血する人(獣医)
の4人体制です。
この方法はライオン同士の距離が近く、餌の取り合いから闘争になると危険なので通常は避けた方が良いやり方です。
しかし、今回フラビアとソラの性格を見ながら色々試した結果、この状態が一番落ち着いてできるということが分かったのです!おそらくこんな状態で採血するのはあまり見られない光景なのではないでしょうか・・。笑
飼育のお仕事はいつも決まった通りのことをするだけではなく、状況に応じて臨機応変に対応することがとても重要です。
天気、気温、動物の状態、普段から様々なことを考えながら日々を過ごしていますが、今回のこの状況はまさに臨機応変な対応が実を結んだということです。
そしてついに、、
無麻酔下での採血に成功しました(`・ω・´)!!!!!!!!!
採血の様子をYouTubeにUPしましたので良かったらご覧ください。
★★フラビア採血動画はこちら★★
↑こちらが初めてしっぽをつかめた時の写真です。
成功まで2年かかりました。。。
ちなみに、早い個体は数日で成功しています。
(担当者の髪が伸びていて月日がたっているのがよく分かりますね。笑)
途中諦めようかと思ったこともありましたが、国内や海外の動物園に行ったり色々な方とお話をしたりし、たくさんのヒントを得て、諦めず続けてきたことで、フラビアに負担をかけずに健康管理ができるようになりました。
無麻酔下で採血ができると、色々なことを調べることができるので安心です。
フラビアはよく頑張ってくれました!ありがとうフラビア(`・ω・´)
最後に、この場をお借りして...
フラビアのトレーニングについてアドバイスをくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました!!!!!!!!!
少し長いブログでしたが、読んでくださりどうもありがとうございます。
それでは、次回のブログもお楽しみに♪♪
飼育展示係 鈴木(ゆ)