更新日:2022.03.10~ 啓蟄よりも前に ~
更新日:2022.03.10
~ 啓蟄よりも前に ~
3月5日の啓蟄(暦では生き物が動き出す頃)より2~3週間前。
立春を過ぎたあたりの気温の高い雨の降った日の夜。
このような条件になると、水辺ではカエルの産卵がはじまります。
産卵するのはヤマアカガエル。
産卵シーンは撮影できませんでしたが、日中見に行くと、そこにはヤマアカガエルの卵塊がありました。
丸いゼリー状のかたまり1つずつが1匹が産んだもので、中に1,000個くらいの卵があります。
拡大してみると・・・
こんな感じです。
よーく見ると、理科の授業でやった卵の発生の様子も観察できますよ。
この後、オタマジャクシになり、泳ぎ回ります。
オタマジャクシはコケや生き物の死骸などいろいろなものを食べる雑食性です。
そして、足が生えて、手が生えて、しっぽが吸収され、エラ呼吸から肺呼吸になり、カエルになります。これも理科の授業でやりましたよね。
しかし、おとなのカエルにまで成長できるのは数匹・・・
ほとんどが鳥やヘビや水生昆虫などの餌になってしまいます。
しかし、このバランスが崩れると、絶滅したり、大量発生したりという事態になってしまいます。
いろいろな生き物が自然のつながりの中で暮らしているんですね。
ズーラシア内ではアマゾンセンターの近くの通称「ワニ池」の園路をはさんだ対面の池などで見ることができます。
そのほかの水辺にもカエルの卵があるかもしれませんので、のぞいてみてください。
カエルのお気に入りの場所(産卵、オタマジャクシの成長に条件の良い場所)があるので、水があっても卵が見当たらない場合もあります。
カエルの気持ちになって?探してみてください。
鈴木