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ブログで 動物病院ガイドツアー!(その6)の写真

更新日:2022.07.13ブログで 動物病院ガイドツアー!(その6)

更新日:2022.07.13

ブログで 動物病院ガイドツアー!(その6)

前回のブログ:ブログで 動物病院ガイドツアー!(その5)

前回の疥癬症のタヌキのお話は少し衝撃的だったかもしれません。

今回紹介する部屋は...虫が苦手な方は閲覧ご注意ください!

高病原性鳥インフルエンザの流行が落ち着き、横浜の動物園もケガや病気をした鳥類の保護を再開しました。

少しずつ鳥のヒナの保護もあり、毎日数時間おきに餌を与えて育てているのですが、ここで問題です。

鳥のヒナたちは何を食べているのでしょうか?

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正解は...小松菜などの青菜類、コオロギやミルワームなどの虫や果物、穀物をすり潰して粉状にしたすり餌、時には肉や魚など鳥の種類によって様々です。

保護されたヒナの成長段階に応じて、餌の大きさや固さなども変えているのですが、コオロギやミルワームは動物病院で育てたりして与えています。

ヒナたちの食べる量は小さければ小さいほど30分に一度や、1時間に一度のペースで餌を食べるので、餌の虫の必要量も多くなります。

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20220508_141328.jpgコオロギ

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20220508_141403.jpgミルワーム

虫たちは暖かく、湿度が高い環境の方が育ちがよいため、この部屋は年中暖かくしています。

そしてもう一種類。動物病院の古株、インドホシガメがいます。

 

動物病院の古株と言えば、このブログのトップ写真にも載っているホンドタヌキのマサムネ(オス)も2009年に保護されて以来ずっと動物病院で過ごしていた古株でしたが、5月末に肺炎のため死亡しました。

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過去に普及活動で活躍していたため、実際に見たことがある方もいるかもしれません。ブログを書き始めた当初はまだ元気だったのですが、上の写真が元気な時の最期の写真となってしまいました。

動物園で保護される動物は、野生に返すことが前提ですが、状況によっては終生飼育(その動物を死ぬまで飼育し続けること)となる事があります。動物たちにとって、自由気ままに暮らせる野生での生活が良いのか、餌水に苦労しない飼育下で暮らすことが幸せなのかは分かりませんが、ここにいて良かったな、快適だなと思ってもらえるようなお世話ができたら良いなと思っています。

(飼育展示係 渡邉)