更新日:2023.06.18となりのオットセイその7
となりのオットセイその7
前回のブログ:となりのオットセイその6
お待たせしました、ようやくオットセイの鼻の写真が撮れました...。
オットセイなどの鰭脚類(ききゃくるい)の鼻は、水中では水が入らないように穴をしっかりと閉じていて、息つぎするときだけパカッと開きます。
つまり自分の意志で自由自在に開閉ができるということです。
ここで私は「え、そんなの普通じゃない?私にだってできるわ」と思ったのですが、もちろん人間の私に鼻の開閉はできませんでした。
潜水作業をする際に鼻の奥で蓋を開閉するような感覚で手を使わずに耳抜きをするのですが、どうやらこれを鼻の穴を自由に開閉していると勘違いしていたようです(笑)。
そして、これがオットセイが鼻の穴を閉じている時。
そして、開いている時。
開くと、「パカッ」と開いて、空気が「スーッ」と入っていく音がします。
そして1秒ぐらいで、すぐにまた鼻の穴が閉じるのです。
寝ている時の鼻の穴はどうなってるのでしょうか?
なぞは深まるばかりです。
この2枚の写真はメスのワンの鼻ですが、オスのハジメの鼻は、頭の大きさの比率からしても大きいです。
愛嬌のある顔に見えるのは、眼球だけでなく、鼻も大きいからだと改めて気がつきました。
オスはメスの発情を匂いを嗅ぐことで確認しているといわれているので、重要なんでしょう。
先述の通り鰭脚類の多くは水中では鼻の穴をしっかり閉じているので、嗅覚も味覚もほぼないそうです。
だから魚を飲み込むように食べるのですね!
しかし、陸上では多くのアシカ類が数百フィート先の人間の匂いを察知して一斉に海に飛び込むことが知られており、嗅覚がするどいことがわかります。
さらに母獣は繁殖所で大群の中から自分の子どもを探すときに、鳴き声でおよその位置を探し、最終的には匂いで確認をするそうです。
そしてオットセイたちが私に鼻を近づけて挨拶をしてくれる時、離れていても私の匂いがわかるぐらいになるのかな?とちょっと楽しくなりました。
いつか匂いでハジメ、ワン、ハッピーを嗅ぎ分けてみたい 飼育展示係 五十嵐
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