ピグミーゴート「ララ」の死亡について
よこはま動物園で飼育していたピグミーゴートの「ララ」に致死的処置を行い死亡しましたので、お知らせします。
(1)性 別 メス
(2)出生日 平成20年4月1日(15歳・推定)
(3)死亡日時 令和5年10月5日(木)14時00分死亡確認
(4)致死的処置の判断と実施
【経過】
令和4年 4月 歩行の異常を確認するようになる
- 8月 座位での休息姿勢をとらず、壁に寄り掛かることが多くなる。
- 8月21日 蹄の間からの排膿(趾間腐らん)を確認し、処置・治療を開始。
- 9月 蹄の間の状態は良化するも、採食量減退。
- 9月11日 レントゲン検査にて異常みられず、鎮痛剤の投与開始。
- 9月 後半 症状の改善がみられず、伏臥姿勢をとらせるのに職員の介助が必要となる。
- 12月24日 ほぼ歩行できない状況となる。
令和5年 1月 1日 状態が改善せずに鎮痛剤の投与を開始。
- 以降、症状の改善を認めず。
- 1月11日 再度、鎮痛剤の投与を開始。
以降、症状の改善を認めず経過観察とする。
- 1月29日 夜間転倒し、そのまま起立できずにいたところを朝発見。
もがいたことが原因で右眼と右前後肢に怪我を負う。
転倒時の怪我を防止するため、部屋をクッションなどで防護。
- その後、定期的な蹄のケアを見直すこと等により、経過観察とする
- 8月12日 これまでの経過観察の状況と今後の対処について副園長、飼育展示係長、獣医師、飼育担当で共有、協議。
- 9月28日 寝室で転倒を繰り返すようになる
- 10月 3日 起立困難となり、今後、回復が見込めない状況となる。
今後回復の見込みがなく、状態がさらに悪化していくことが予想され、動物の生活の質(QOL)を維持することが難しい状況に至ったため、アニマルウェルフェア※(動物福祉)の観点から園内関係者で検討し、横浜市との協議も経て、10月5日に致死的処置を行いました。
※アニマルウェルフェア(動物福祉)とは、動物の行動欲求が満たされ、できる限り健康で快適に苦痛を感じずに行動ができるようにするという考え方。この考え方には、病気や怪我などで、著しく生活の質(QOL)が満たされない場合、致死的処置を行うことも考え方として認められている。 |