更新日:2020.12.02ラッキー、ココロに出会う
ラッキー、ココロに出会う
「ラッキー」の搬入が終了して、ほっとした担当者ですが...ここからが新たな始まりです。
床材のにおいをクンクン。新しい部屋を吟味中。
「ラッキー」の寝室は「ココロ」が使っていた部屋です。この日のために9月頃から「ココロ」もお引っ越しの練習を始めていました。
こちらは「ココロ」です。
日中も新しい寝室でエサを食べてもらい、少しずつ慣れてもらいました。それでも、半年ですが住み慣れた部屋が大好きな「ココロ」は直前まで新居は落ち着かなかったようです(汗)
さて、「ラッキー」の新しい環境に慣れる練習のひとつとして、一緒に過ごしていく仲間たちとの対面があります。
まずはキリンの「モミジ」、「そら」と順番に展示場に出し、窓越しに見せていきます。そして、「ココロ」を展示場に出すと...キリンの時とは全く異なり、すぐにでも「ココロ」のところに行きたそうにバタつき始めました。メスとしてというより、不安でいっぱいで仲間のもとに行きたいという感じに見えました。離れてしまった母親を思っているのかもしれません。
そこで、どうしたら「ラッキー」が落ち着くようになるのか...当初予定していた手順を見直し、少し早いですが、できるだけ「ココロ」と過ごす時間を増やすことにしました。
覗きにくる「ココロ」。
とはいえ...「ココロ」自身も大好きな寝室に突然現れた見知らぬ「ラッキー」が居て、それも自分を見てはバタバタするため、近づくことをためらう様子もありました。
初日はそこまで「ラッキー」に興味を示さない「ココロ」。でも「ラッキー」は少しずつですが、落ち着く時間も増えてきました。
翌日は、「ココロ」の滞在時間が増えるように、隣の寝室(「ココロ」の大好きな元寝室)に「ココロ」が入れるようにしました。
すんなり入る「ココロ」。どれだけこの寝室が好きなのでしょうか...「ラッキー」はというと「ココロ」が寝室にいるとバタつきが無くなりました。
そして、「ココロ(奥)」がエサを食べ始めると...
「ラッキー(手前)」もエサを食べ始めました。
これを機に、「ラッキー」は落ち着き始め、「ココロ」が見えなくなってもエサを食べる時間も増えました。
「ココロ」も寝室を覗く頻度も増え、扉越しに顔を合わせています。
「ラッキー」も余裕ができたのでしょうか、「ココロ」が来ても...食事中なので後でということも増えてきました(笑)
「ココロ」の不服そうな視線です。
初日こそ、バタついてしまい、顔の傷が増えてしまいました...ごめんね、「ラッキー」。
来園から1週間が経った頃、展示場で作業をしていると、そろそろ外に出たいな~と思っているのか、視線を送ってくるようになった「ラッキー」。
そろそろ展示場に出る練習を始めようね。
(飼育展示係 落合)