更新日:2021.07.13ヤサブローおめでとう!
ヤサブローおめでとう!
みなさん、こんにちは
なんと!今日7月13日はオグロワラビーのヤサブローの誕生日です。
野毛山動物園ではお母さんの育児嚢(袋)から完全に体が出たのを飼育員が確認した日を誕生日としています。
今年で5歳になりました!
飼育下のオグロワラビーの平均寿命は12~15歳と言われています。
もう立派な成獣です。
2016年7月13日に育児嚢から着地(袋から完全に体を出すこと)しました。
(まだ袋の中にいたころのヤサブロー)
ワラビーの幼獣は、袋から出た後もしばらくお母さんの袋の中にある乳首からミルクをもらいつつ、成獣と同じものをだんだん採食できるようになってくるのですが、実はヤサブローのお母さんはヤサブローを着地させてから約1か月後に亡くなってしまったのです。
初めて袋を出てから約1か月後だと袋を出たり入ったりしているころで、まだお母さんのミルクを袋の中で、または出袋しているときには外から袋に顔を突っ込んで飲んでいる時期です。
早い時期にお母さんを亡くしてしまったヤサブローは、その日から他の群れの個体や、飼育員から逃げるようになってしまい、孤立してしまうこともあったようです。
(今は亡きブブちゃんが寄り添うようにヤサブローの隣にいたときもあったようです。)
そのようなこともあったからか、少し怖がりな性格のヤサブローですが、
現在は、さつまいもなどのおやつや、大好きな葉っぱを持っていくと近づいてきてくれたりするので、少し怖がりは和らいだような印象です。
怖がりな性格の持ち主ですが、前腕の筋肉は惚れ惚れするぐらいたくましく立派です。
(葉っぱをつかむ腕がムキムキです)
お母さんを早く亡くしてしまったヤサブローでしたが、こうして元気に5歳をむかえることができてよかったなと思います。
これからも、オグロワラビーがオグロワラビーらしく、
のびのびと過ごしていけるような環境を提供できるようにしていきたいと思います。
改めて、「ヤサブロー誕生日おめでとう!!」
誕生日を覚えるのが苦手なオグロワラビー担当 木村