旧伊藤博文金沢別邸　秋の気配

９月６日

博文邸の前は、横浜市内唯一の自然海浜が残る野島海岸です。
毎年9月には「海苔ひび」が並び、秋の訪れを教えてくれます。
海苔の種をつけた海苔網をこのひびにつけて発芽させる、海苔養殖がおこなわれます。

今年は、9月6日の早朝から、ひびを立てる作業をしていらっしゃいました。
１本ずつ、手作業で海底にひびをさしていきます。
これを撮影したのは午前９時頃でしたが、この頃にはほぼ完了の状態でした。

金沢区の海苔養殖は明治初期頃に始まったそうで、最盛期には富岡から野島まで金沢全域で営まれていたそうです。
戦後に海岸線が埋立てられ、現在では野島周辺の沿岸でのみ養殖が行われています。

収穫は11月頃です。
私たちも、収穫はもちろん、しばらく博文邸の客間からのこの景色を楽しみたいと思います。

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