金沢動物園公式サイト

twitter facebook youtube
秋のみのりの写真

更新日:2015.10.27秋のみのり

更新日:2015.10.27

秋のみのり

今回は園内にみられる食用になる「秋のみのり」の一部をご紹介いたします。

まずは「ムベ」
ムベ(学名:Stauntonia hexaphylla)は、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物です。
漢字では「郁子」と書きます。





葉は互生で掌状複葉。
小葉は楕円形または卵形で革質、縁は全縁です。
雌雄同株で、4~5月に白い花をつけます。



真ん中から縦に切ってみると...


紫色に色づいて美味しそうな果実です。

種子の周りにトロトロしたものがついており、
スプーンですくって口に含むと、ふんわりと甘い味がします。

同じアケビ科の「アケビ」と違って、実が炸裂することはありません。

茎、根を干したものは、鎮痛、強心、利尿の効果が期待でき、
「野木瓜(やもっか)」と言う生薬になるそうです。
金沢自然公園では管理事務所の前に3本植えられていて実がなっています。


二つ目は「ナツメ」です
ナツメ(学名:Ziziphus jujuba)は、クロウメモドキ科の落葉高木です。
漢字では「棗」と書きます。


葉は互生し光沢があります。
花は淡緑色で小さいです。



これも真ん中から縦に切ってみると...


果実は青りんごのような色をしていますが、段々と茶色に色づきます。

ぼけたリンゴのような味がします。

茶道で使用する「棗(ナツメ)」は、この実と形が似ているため、そう名付けられたそうです。

さらに、ナツメは、生薬として効果が高く強壮作用・鎮静作用があるそうです。
乾燥させた果実の砂糖漬けは高級菓子になるそうです。

金沢動物園では管理事務所の裏で、ご覧いただけます。

※自然公園内・動物園内の木の実は、取らないでくださいね!

ののはな子